2013 Fiscal Year Annual Research Report
本邦における肝移植レシピエントのQOLの推移の全国調査
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23689087
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
入江 慎治 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (90433838)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 生体肝移植 / QOL / 全国調査 / 縦断研究 / レシピエント |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者が過去の研究で作成し、信頼性・妥当性の検証を行った肝移植レシピエントの特異的QOL尺度を用いて、日本でこれまでに行われた生体肝移植後レシピエントのQOLの全国調査を縦断的に行い、生体肝移植後レシピエントのQOLの推移及びその関連要因を明らかにし、今後のインフォームド・コンセント、治療、ケア等に役立てることを目的とし、研究を進めてきた。 しかし、平成24年6月15日に、国内で初めての6歳未満の脳死ドナーからの臓器移植手術が行われたことにより、本研究の対象者である、生体肝移植後レシピエントの移植に対する考え方(特にドナーとの関係の項目等)に変化が生じた可能性を無視できなくなった。6月15日の移植手術を受け、移植医療の専門家らと協議の結果、尺度の妥当性の確保のための追加面接調査が必要との結論に達したため、追加面接調査を行い、尺度の修正を行った。その後、修正版尺度の信頼性・妥当性の検証を行い、尺度を完成させた。 完成した尺度を用いての全国調査のための準備を進め、一部施設でのベースライン調査のための質問紙を配布し、回収を行った。回収された質問紙のデータの分析を進めつつ、ベースライン調査未実施施設への調査依頼の継続を行っている。 また、今後、推移をみるための追跡調査を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究実績の概要にも記載した通り、質問紙の項目の見直しのための追加調査を行い、修正した質問紙の信頼性・妥当性の検証などを行ったために、当初計画より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
術前からの縦断研究については、当初予定の症例数の確保は難しいため、症例数を減らして行うことになる見込みである。また術後1年後までの追跡は、研究期間の観点から困難であるため、術後6カ月までの追跡に変更する見込みである。また、全国調査ではあるが、全数調査は難しいため、調査協力が得られた一部機関のみを対象とする。これらの修正により、研究期間内での研究完了を目指すものである。
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