2012 Fiscal Year Annual Research Report
自由形状を持つインタラクティブな立体形状ディスプレイ技術の研究
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23700090
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
福地 健太郎 明治大学, 理工学部, 准教授 (30377022)
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Keywords | 立体ディスプレイ / タッチディスプレイ / タンジブルインタフェース / テーブルトップコンピューティング / ユーザインタフェース |
Research Abstract |
本研究の目的は、立体的な形状を持ちインタラクティブに触れて楽しむことができるディスプレイ技術を開発することにあった。設定した課題のうち、光ファイバを束ねてCGモデルから立体形状を持つディスプレイを作成する手法を確立した。また提案デバイスの視認性試験を実施し、視認性が低下する条件を確認した。この視認性の低下に対して、当初想定していた表面加工による手法では改善の目処が立たなかったため、レーザプロジェクタを使って光量を上げることで解決した。 デバイスの追跡手法としては、目的に応じて二種類の手法を開発した。一つはデバイスの縁に反射板による赤外線反射マーカを配置するもの、もう一つはデバイス底面全体を覆うように赤外線反射フィルムを使ったマーカを配置するものである。これらにより、デバイスの種類・位置・向きの認識を可能とした。デバイス表面のタッチ認識については、光ファイバを通過した赤外光の指先による反射を観測する手法を開発した。ただしこの手法は赤外線反射フィルムを使用するマーカとは併用できないという不利がある。 デバイス表面の触感演出については、表面にゲル層を付加し柔らかさを演出したり、導電層を付加し指先へ電気刺激を与える手法を開発した。いずれも視認性が低下する不利が見られた。 提案デバイスの応用としては、CGモデルから出力した固定形状の他に、方形や錐形などのプリミティブな形状を持つビルディングブロックを組み合わせ、机上で新たに形を形成するという新しいインタラクションを開発した。このインタラクション技法を用いて、テーブルトップシステム向けの新しいゲームインタフェースを開発した。また、提案デバイスを用いてディスプレイ面を対面する利用者から見えないようにすることで、テーブルトップ上にプライベートな表示領域を任意に作り出せる手法を開発した。パスワード表示や不完全情報ゲームへの応用ができる。
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Research Products
(3 results)