2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23700100
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
竹島 由里子 東北大学, 流体科学研究所, 講師 (20313398)
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Keywords | 可視化 / ユーザインタフェース / 粒子系 / ライフサイクル管理 |
Research Abstract |
粒子シミュレーションは、さまざまな現象の解明に利用されている。しかし、スカラ場やベクトル場と比較して、計算結果の解析に必要となる視覚解析環境の整備が不十分であり、粒子系解析の効率が著しく損なわれている。そこで、本研究計画では、粒子径解析に必要となる粒子初期配置システムおよび粒子系解析のライフサイクル支援環境の実現を目的としている。平成25年度は、これまでに開発を行った粒子系統合解析環境において、粒子系解析処理におけるデータを一括管理する機構の構築を実施した。対象データ、計算パラメタ、ユーザが行った解析作業の過程、最終的な可視化画像、解析によって得られた知見などを一括管理するために、これらを関連付けて格納するためのデータベースを構築した。また、データを保存・再利用するためのユーザインタフェースを作成した。データを一括管理することにより、研究の流れを明瞭化するとともに、可視化処理過程の再利用や、別ユーザの学習機能としての利用も可能となった。 本研究計画により、粒子系解析において、粒子の初期配置、数値計算、可視化処理を統合的に管理する環境が構築できた。現在、数値計算プログラムには基礎的なものが組み込まれた状態である。しかし、これらはインタフェースさえ統一できれば、容易に変更可能である。また、対象データ、計算パラメタ、可視化処理の過程、可視化結果画像、ユーザの知見などを一括して管理できることから、研究効率の向上が期待できる。
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