2011 Fiscal Year Research-status Report
大規模時系列ネットワークデータに対する3次元情報可視化および探索技術の研究
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23700105
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 正彦 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (60466422)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 時系列情報可視化 / 3次元情報可視化 / 大規模データ / ネットワーク可視化 |
Research Abstract |
本研究では、大規模時系列ネットワークに対する汎用的3次元可視化基盤技術を実現し、同時に、可読性向上技術、グラフレイアウト高速化技術、およびインタラクティブな情報探索技術を確立することを目的とする。3次元空間を利用することにより、時系列変化(ネットワーク構造変化+値変化+情報の流れ)を大規模ネットワーク上に同時に可視化可能にする点を大きな特色とする。当該年度では、以下のように研究を進めた。1.可読性の高い大規模時系列ネットワーク表示技術の確立:大量のノードおよびエッジを持つグラフ描画における要素の重なり、表示要素が複雑になることによる可読性の劣化を解決するための技術の確立を行った。具体的には、表示要素の属性値等に基づく描画要素の制御技術の拡張、入れ子表示およびLebel of Detail技術基盤導入の検討を行った。2.時系列情報量変化およびフロー可視化基盤技術の拡張:時系列情報量変化の可視化基礎技術の拡張を行った。主に時間軸方向のノードの属性値および、エッジの属性値変化の可視化手法の開発を行った。3.探索インタフェース基盤技術の確立: 課題1および2で確立した可視化手法の上でのインクリメンタルな情報探索、複数可視化結果の連携機能等の時系列ネットワークにおける情報探索のための汎用的基盤技術の開発を行った。4.高速レイアウト技術の確立: GPGPUを用いた並列計算技術等を応用した高速グラフレイアウト計算技術に関する有効な計算手法の検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1.可読性の高い大規模時系列ネットワーク表示技術の確立に関して、入れ子表示およびLebel of Detail技術基盤導入の検討を行ったが、前半期における電力不足における開発時間の減少の影響により、技術基盤としての確立には至っていない。また、4.高速レイアウト技術の確立に関しては、GPGPUを用いた並列計算技術等を応用した高速グラフレイアウト計算技術に関する有効な計算手法の検討を行ったが、交付決定額確定時期の遅れに伴う開発環境導入の遅れにより、開発に着手できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
1.可読性の高い大規模時系列ネットワーク表示技術の確立に関して、次年度はエッジ表示に関して、Edge bundlingや代表ノード(Exemplar)のみにエッジを張る技術等を比較検討し、時系列ネットワークにおけるエッジ可読性向上に最適な技術を確立する。3.探索インタフェース基盤技術の確立に関して、次年度は課題5の応用例に用いる解析手法との連携技術を確立する。4.高速レイアウト技術の確立に関して、高速グラフレイアウト計算技術の実装を行う。5.課題1、2、3および4により確立された技術の応用に関して、課題1~4により確立された技術を大・中規模時系列データ探索例としてウェブ、ブログおよびツイッターデータの時系列探索システム、中・小規模時系列情報探索例として歴史史料解析データに対するインタラクティブ時系列探索システムへと具体的に応用し、本手法の有効性を検証する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
物品費に関して、基盤技術開発及び応用システムの実行・評価を行うための、高度3次元グラフィック性能をもつ3次元大規模時系列グラフ可視化結果表示用クライアントPCを購入する。応用システムの実行・評価を行うにあたり専門分野の研究者らと意見交換を行うためにラップトップ型PCとする。旅費に関して、主に、国際会議(Information Visualization (IV)), IEEE Information Visualization Conference (IEEE InfoVis), Pacific Vis, Euro Vis)における成果発表および情報収集に充当する。その他経費に関して、国際会議参加費および英語原稿校正費に充当する。
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Research Products
(2 results)