2012 Fiscal Year Research-status Report
視覚的コンテキストによる検索結果の提示とナビゲーション
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23700107
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
丸山 一貴 明星大学, 情報学部, 准教授 (30377014)
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Keywords | 情報検索 / ユーザインタフェース |
Research Abstract |
23年度に調達したサーバ上で、これまで検討していた実装方法に従って、検索キーワードからPV(検索キーワードを含むページをレンダリングして、キーワード周辺を切り取った画像)を生成するシステムの実装を進めてきた。当初計画ではレンダリングエンジンを用いてPVを生成することを検討していたが、頻繁にバージョンアップされるレンダリングエンジンを用いることが困難であり、実装が難航している。本研究課題の本質は生成したPVを分類することと、それを用いた新たなウェブ閲覧ナビゲーションを検討することであるため、レンダリングエンジンによる実装の検討と並行して、研究課題採択前の予備実験で使用してきた、ブラウザのアドオンを用いる方法によるPV生成も継続して行ってきた。 研究協力者である電気通信大学・寺田研究室との間で生成したPVについて議論を進めてきたところ、キーワードが常にPVの中心になる切り取り方法だけでは不十分ではないかと考えるに至った。例えば、段落内の左端(行頭)に位置するキーワードはPV内のやや左に、近傍に大きな画像がある場合はその画像の一部を多めに含むように、といったことである。 キーワードがPVの中心にあるか否かは、PVの分類にも役立つ情報と考えられ、結果として、閲覧ナビゲーションにおいてユーザへより有益な情報提示を行うことに繋がる可能性がある。 以上のことより事業期間の延長を申請し、24年度はキーワードの出現位置に応じてPV切り取り方法を自動的に変更するよう実装方法の修正を行うこととした。24年度から25年度にかけて修正を完了し、25年度に評価実験と成果発表を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究実績の概要で述べた通り、研究遂行の過程で当初計画になかった検討を行うこととなり、24年度中に完了する予定であった評価実験と成果発表を25年度に行うこととしたため。
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Strategy for Future Research Activity |
キーワード出現位置を調整可能なPVの実装を完了して評価実験を行い、その結果を踏まえて成果発表を行う。レンダリングエンジンによる実装については、本研究課題の成果をWebページ等で一般に公開する際にも有益であることから、評価実験や成果発表の準備と並行して、継続して取り組む。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
評価実験の被験者及びデータ整理を行う実験補助者に対する謝金と、成果発表のために国内外へ出張する際の旅費、発表用機材の購入費、成果を取りまとめたドキュメントの印刷費に充てる計画である。
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