2012 Fiscal Year Research-status Report
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23700113
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鈴木 優 名古屋大学, 情報科学研究科, 特任助教 (40388111)
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Keywords | 情報の質 / 信頼度 / Wikipedia / 編集履歴 / リンク解析 |
Research Abstract |
Web 上のデータは,多様性の増大と情報量の爆発が課題となっている.これは主に,UGC (User Generated Contents: 利用者生成コンテンツ) が容易に生成可能となったことに起因している.一般に UGC の情報は質の点で玉石混淆であるが,書籍のように十分推敲された情報と比較すると,質が相対的に低下している点が問題である.そこで本研究では,Web 上で公開されている情報の外部要因,内部要因を用いることによって,爆発的に増大し続けている情報から質の高い情報を抽出するための手法を提案することを目的としている. 平成24年度は,情報の内部要因を考慮した質の算出手法についての研究を行った.つまり,情報に含まれる単語に関する情報などを考慮し,さらに情報に付随する様々なメタ情報も考慮することによって,より精度の高い質の算出を行うことを目的としたものである.Wikipedia を対象とした評価実験を行い,確かに提案手法が有効であることを確かめることができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実際にアルゴリズムを構築し,そのアルゴリズムをシステム上に実装した上で,実用的であるかどうかを確かめている.研究計画の概要における予定通りに進展していると考えられる.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は,平成23年度と平成24年度で構築されたアルゴリズムを組み合わせることによって,実用的なシステムを構築することを目標としている.実際にインターネット上のアプリケーションとして構築し,アルゴリズムとしての新規性とともに,データの可視化についても検討を行う.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は,予定通り国際会議における研究発表に関する費用,および論文誌投稿料として利用する予定である.
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Research Products
(10 results)