2013 Fiscal Year Research-status Report
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23700113
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鈴木 優 名古屋大学, 情報科学研究科, 特任助教 (40388111)
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Keywords | ソーシャルメディア / グループウェア / 協調作業 / 情報の質 |
Research Abstract |
Web上のデータは,多様性の増大と情報量の爆発が起きている.これは主に,UGC(User Generated Contents) が容易に生成可能となったことに起因する.一般に UGC の情報は質の点で玉石混淆であるが,書籍のように十分推敲された情報と比較すると質が相対的に低下している点が問題である.本研究課題では,Web上で公開されている情報の外部要因,内部要因を用いることによって,爆発的に増大し続けているWeb上のデータから質の高い情報を抽出するための基盤技術として,外部要因,内部要因の分析,体系化技術,統合利活用技術について実用的な時間で計算可能であるアルゴリズムの開発を行っている. 本年度は特に,Wikipedia に対象を絞って編集者間の関係から信頼度を算出する方法に関する研究を行った.Wikipedia は不特定多数の著者により編集される Web 上の百科事典である.ここで,Wikipedia 上に存在する質の高い情報を特定する方法の提案を行い,実装する.質の高い情報は数多くの他の著者の編集でも削除されることは少ない.一方,質の低い情報は他の著者によって削除される.この性質を利用し,情報の編集履歴から著者の信頼度を算出し,その上で編集履歴を算出した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
論文誌や国際会議における発表を行ったり,招待講演を行うなど様々な方法で研究成果を発信していることから,順調に進展しているといえる.CIKM など著名な国際会議における発表を行い,大きな反響を得ることができたことからも,研究の進展が順調であるといえる.
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Strategy for Future Research Activity |
2014年度は本研究計画の最終年度であることから,研究の初年度から現在までの研究を実装したものを Web に公開すること,および研究成果を原著論文や国際会議において発表することを計画している.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究は順調に進行しているが,次年度に必要な旅費が発生したため. 次年度における国内学会への参加に係る旅費として使用する予定である.
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Research Products
(7 results)