2012 Fiscal Year Annual Research Report
時系列と相互作用の記述モデルと学習による、家電・生活者の見守りに関する研究
Project/Area Number |
23700169
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
加藤 丈和 京都大学, 情報学研究科, 研究員 (30362859)
|
Keywords | 人物行動推定 / HEMS / 電力変動予測 / 異常検出 |
Research Abstract |
本研究では、家庭内の電力使用パターンから、個々の電気機器の状態や家電を使用する生活者の行動を推定し、機器や配線の異常検出、余剰電力や消し忘れ電力の推定アルゴリズムの開発し、このような家電や生活者の見守りによって、家庭における電気機器の事故の軽減や電力使用量を削減する手法を開発することを目的とする。 2011年度には、家庭内の電力消費パターンを詳細に計測するため,コンセントごとに家電の電力を計測/制御する機能を持ち,サーバと通信できるスマートタップによって、家全体の個々の家電の消費電力を計測するスマートタップネットワークを構築した。またこのスマートタップネットワークによって得られた家電の電力消費パターンから人物がいつどこで,どの家電を使用したかを推定する人物動作推定手法を開発した。さらに個々の家電について消費電力の変化パターンから家電がどのような動作モードかを推定し,また将来の消費電力変動を予測するInterval Based Switching Kalman Filtersを開発した。また、ユーザが与えた消費電力量の上限やピーク電力の上限から電力使用計画を策定し、家電からの電力使用要求を調停するオンデマンド型電力制御システムを開発した. 最終年度である2012年度には、消費電力パターンから料理,休息,家事などの生活行動を推定し,また生活行動から消費電力パターンを予測する双方向の変換アルゴリズムを開発した.さらに電力変動予測アルゴリズムを利用して,家電の劣化度合いを推定するアルゴリズムを開発した.また,オンデマンド型電力制御システムの仕組みを利用した適応的な蓄電池制御によって,必要最低限の容量の蓄電池によって,生活の質を損なうことなく大きくピーク電力を削減する手法を開発した。
|
Research Products
(6 results)