2012 Fiscal Year Annual Research Report
固有直交分解を用いたパレート最適解群からの設計知識抽出法の確立と実証
Project/Area Number |
23700186
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency |
Principal Investigator |
大山 聖 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 准教授 (10373440)
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Keywords | 多目的設計探査 / ソフトコンピューティング / データマイニング / 固有直交分解 |
Research Abstract |
固有直交分解を用いたパレート最適解群が持つ大規模データからの設計知識抽出手法(MAPOD, Mode Analysis of Pareto-Optimal Designs)を発展させ,実問題での有効性を示すことを研究目的として研究を進めた. 本研究課題期間中に「3つ以上の目的関数を持つ設計最適化問題への適用方法」の開発と実問題での実証に成功した.具体的には,3つの目的関数を持つ設計最適化問題の分析について,任意の2つの目的関数値を軸とする非劣解群の2次元プロットに固有ベクトル成分値を色で表示させることでMAPODが3つ以上の目的関数を持つ設計最適化問題の理解にも役に立つことを確認し,太陽観測衛星の多目的軌道設計最適化問題で得られたパレート最適解群からの設計知識抽出を試み,開発された手法が実問題でも有効であることを確認した.4目的以上の設計最適化問題ではパレート最適解群を自己組織化マップで2次元マップに射影し,固有ベクトル成分を色情報を用いて可視化することで分析が可能であることを確認した. これらの成果により,MAPODが幅広い分野で設計知見の抽出に役立ち,設計プロセスの革新につながっていくと考えられる. 今後は「パレート最適解群が3次元ベクトルデータや4次元ベクトルデータを持つ多目的設計最適化問題への適用方法の開発」についても検討を行っていく予定である. 研究成果の対外発表に関しても,学術雑誌2件,国際会議6件,国内会議4件と積極的に研究成果の発表を行った.
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Research Products
(4 results)