2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23700231
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
舩冨 卓哉 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教 (20452310)
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Keywords | 手 / 姿勢操作 / 形状計測 / 三次元モデリング / ディジタルヒューマンモデル / コンピュータビジョン / 知能ロボティックス |
Research Abstract |
本研究では,さまざまな姿勢において手の三次元形状計測を行い,関節角度を指定することで姿勢操作が可能な,写実性の高い三次元モデルを構築することを目的としている.姿勢変化による手の形状変形を表現できるよう,手が複数の節から構成されているとみなし,各指節の三次元形状を獲得する.各指節の形状モデルをそれぞれ適切に配置することによって,さまざまな姿勢における手の形状を表現することが可能となる. 最終年度は,(A)「姿勢操作の実現に必要なスケルトンの推定」について,国際会議3DV2013において発表を行った.また,(B)「姿勢変化による各節の非剛体的変形のモデル化」として,各節の非剛体変形を定量的に算出した後,これと姿勢を表現する数値パラメータとの関係について分析を行い,情報処理学会グラフィクスとCAD研究会において発表を行った.また,非剛体変形のモデル化については,さらに顔における表情変化を対象とした手法についても検討を行い,その成果について同研究会にて発表を行った. 研究期間全体の成果として,さまざまな姿勢において手の三次元形状計測を行い,関節角度を指定することで姿勢操作が可能な,手の三次元モデルを構築することができたことが挙げられる.関節角度については,数値入力によって指定することができるだけでなく,手の姿勢を計測するデバイスであるデータグローブからの入力を受け取って,手の姿勢を再現する三次元モデルを実現した.成果物の1つとして,データグローブを装着して手の姿勢を変えることにより,対応した三次元モデルをリアルタイムで生成したり表示したりするソフトウェアを開発した.また,この三次元モデルの応用事例の一つとして,より自然な仮想物体操作を実現する枠組みについて関西学院大学の角所教授と共同で検討を進め,その成果についてCyberworld2013において発表を行った.
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