2012 Fiscal Year Annual Research Report
バイオフィードバックを用いたユーザと人工物との持続的なインタラクションの構築
Project/Area Number |
23700243
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
棟方 渚 北海道大学, 情報科学研究科, 助教 (30552351)
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Keywords | 持続的なインタラクション / バイオフィードバック / 人工物の振る舞い / ユーザ評価 / 生体信号 |
Research Abstract |
応募者は,人間と人工物との持続的なインタラクションを実現するシステムの構築を目的としており,持続的なインタラクションを可能とするためには,人間側の動機を維持することが必要となる.そこで応募者は,ユーザとインタラクションを行う人工物の振る舞いについて,人間の興奮をより促すような一種のバイオフィードバック系を構成することで,インタラクションにおけるユーザの動機の持続を試みた. 具体的には,ユーザの状態を理解しその状況に対してバイオフィードバックを用いて,最適な人工物の振る舞いを付与することができるシステムの開発を本研究の目的とする.またその際に,本研究ではユーザの状態を行動学的・言語学的な特徴ではなく,どのタイミングで,ユーザが行動・発話を行ったのかの外部状態と,ユーザの生体信号から得られる内部状態とを同時に記録し,両者のインタラクションにおける時系列的・物理的な特徴に注目することで上記のシステム構築を目指した. 構築したシステムは,「ユーザの内部状態をリラックスさせたり,興奮させたりできる」というバイオフィードバックの特徴に着目し,ユーザの状態を時系列的・物理的な情報を定量的な数値データとして,人工物に付与することで,一種のポジティブ・バイオフィードバックを構築させた.また,人と人工物の状態変化やそれにともなう人工物への印象などを調べるユーザ評価を行った.また,その評価をもとにして,構築したシステムの更なる改良を行った.
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