2012 Fiscal Year Research-status Report
周辺視野の特性を活かした注意喚起情報提示手法の研究
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23700249
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
飛谷 謙介 関西学院大学, 理工学研究科, 博士研究員 (50597333)
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Keywords | 周辺視野 / 反応時間 |
Research Abstract |
当該年度の研究実績として、以下の3点が挙げられる。 1 前年度研究成果であるLEDの点灯および点滅刺激に対する反応時間に対する実験結果に関して、電気学会共通英文論文誌に投稿し、採録された。“Research of Information Presenting Method Based on Characteristics of Peripheral Vision”,Kensuke Tobitani, Kunihito Kato, Kazuhiko Yamamoto, IEEJ Transactions on Electronics, Information and Systems, Vol.133, No.1, Sec.C, pp.2-7 (2013). 2 前年度の研究成果および関西学院大学長田研究室の過去の知見に関して、電気学会論文誌Dに投稿し、採録された。「LED警光灯の視認性向上のための感性指標に基づく点滅パターン評価方法」,飛谷謙介,土屋晋, 藤澤隆史, 饗庭絵里子, 長田典子, 電気学会論文誌D,Vol.133,No.2, pp.240-245 (2013). 3 前年度までの実験結果に基づき、実際に自動車を運転した際の視覚刺激に対する反応時間計測実験を行った。結果、仮説とは大きく異なる結果が得られた。原因としては実験環境における環境照度の違い、反応時間の計測の手段の違い、および運転中の集中度合の揺らぎが考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成24年度に、本研究課題により開発した刺激提示装置を車載し、反応時間を計測する実験を遂行し、その結果の解析および得られた知見の成果発表を行う予定であったが、その実験を遂行する部分で協力いただく研究協力者の岐阜大学工学部応用情報学科の加藤邦人教授との連携・調整に遅延が生じた。その影響によって実験環境の統制がとれず、実車における反応時間計測実験について、期待する結果が得られなかった。そのため、今年度実験環境の統制を整え、再実験する必要がでてきたため、その分、当初の実験計画と比較し、遅れていると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究方策として以下の点が挙げられる。 1 運転中における反応時間計測実験の実験環境の再統制および実施。 具体的には、実車ではなく、安全性や外部要因の排除を考慮したドライブシミュレータでの実施の検討、実験中の覚醒度の測定、および測定した覚醒度による実験結果の補正等が必要だと思われる。 2 1の実験結果に対して考察を加え、有意な結果が得られた場合は論文投稿および学会発表を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験遂行に伴う、実験参加者への謝金や消耗品費、また、論文投稿および学会発表に伴う、出版費や旅費。
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