2013 Fiscal Year Annual Research Report
周辺視野の特性を活かした注意喚起情報提示手法の研究
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23700249
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
飛谷 謙介 関西学院大学, 理工学研究科, 博士研究員 (50597333)
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Keywords | 周辺視野 / 反応時間 |
Research Abstract |
当該研究に関する平成25年度の研究業績として、以下の2点が挙げられる。 1.当該研究に関するこれまでの研究成果の内,実機のLEDの点滅パターンと感性指標との関連性に関する知見をまとめ、精密工学会論文誌に投稿し、採録された。「LED警光灯の視認性向上のための感性指標に基づく点滅パターン解析」,白岩史,飛谷謙介,下斗米貴之,猪目博也,藤澤隆史,饗庭絵里子,長田典子,北村泰彦,精密工学会論文誌, 79(11), 1159-1164 (2013). 2.前年度に行った、実際に自動車を運転した際の視覚刺激に対する反応時間計測実験を踏まえ、実験刺激及び実験環境の統制を行い再度同じ内容の実験を行った。その結果、視角0°~30°までの反応時間が他の視角に比べ小さくなっていることが分かった。本結果はこれまでの知見を一部支持する結果だが、反応時間と視細胞の分布に負の相関があるとした仮説とは若干異なる結果となった。原因として、車内にLEDを設置した場合鉛直方向の位置精度の信頼性が欠ける点が考えられる.そこで,運転の妨げにはなるが,LEDの鉛直方向における高さを揃え配置した実験をおこなったところ,最初の実験に比べ,反応時間の差は大きくなったが,0°~30°までの視角における反応時間が他に比べて小さいという傾向は変わらず,本研究の仮説を支持する結果は得られなかった。
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