2012 Fiscal Year Research-status Report
自然言語処理とネットワーク構築技術との融合による感性デザイン方法論の研究
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23700251
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Research Institution | Gifu Shotoku Gakuen University |
Principal Investigator |
山本 英子 岐阜聖徳学園大学, 経済情報学部, 准教授 (90450692)
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Keywords | 自然言語処理 / 印象分析 / ネットワーク構築 / 感性デザイン |
Research Abstract |
本研究では、人のモノに対する印象から深い感性を捉える方法論を確立し、その方法論による評価に基づく感性デザイン方法を提案することを目的としている。 当該年度は、産前産後休暇と育児のため、本補助事業に関して活動した期間は4月から6月半ばの2ヶ月半と短い。このことに関しては、補助事業期間延長承認申請書を提出した。 当該年度は、より人間の感性に近いネットワークを構築するために、昨年度見直した、ネットワーク構築方法に基づき、アルゴリズムの改良とその実行プログラムの実装を行なった。具体的には、意味ネットワークであるWordNet上の上位語だけでなく下位語も辿るアルゴリズムを実装したプログラムの検証を行なった。また、ネットワークを構築する際に行なう、印象語間の経路を探索する対象として、WordNetだけでなく、Webデータから構築した語彙のネットワークも考慮できる仕組みを取り入れた。その仕組みを取り入れる上で、WordNetとWebデータからの語彙間の関係情報を組み合わせたほうがよいのか、それともWebデータからの語彙間の関係情報だけのほうがより人間の感性に近いネットワークを構築できるのかを検討した。この検討には、被験者実験の結果を用い、構築したネットワークの構造を数値的に分析することで行なった。アルゴリズムの改良と検討については、修士2年生の学生に手伝ってもらった。この成果は、次年度に学会発表もしくはジャーナル論文として執筆する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当該年度は、出産と育児のため、年度の途中で研究を中断し、延期承認申請書を提出した。この申請は許可された。研究を中断していた期間の具体的な内容は、6月半ばから9月末まで産前産後休暇をもらい、職場復帰後は、受け持ち授業と研究室の学生との時間、会議や委員会といった大学内での仕事のみを行ない、それ以外の時間は育児に専念していた。
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Strategy for Future Research Activity |
改良したネットワーク構築プログラムを使い、より人間に沿った印象ネットワークの構築を目指す。 被験者実験も多く行ない、ネットワーク構築に関わる資源の充実と分析および評価方法の開発を目指す。 これらの分析結果を基に、感性のモデルを構築し、捉えた感性の特徴を基に感性をデザインする方法の構築を目指す。具体的には、構築した感性のモデルを用いて、模倣的にシミュレーションを行なう。 そして、最終年度には、構築したモデルをもとに、感性デザインの方法の提案を目指す。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
物品購入は、10万円程度のPCを購入することを検討している。 研究推進のため、多くの研究者と交流し、情報交換するために、研究者訪問、学会参加、発表の費用に研究費の多くを使用する。 また、実験の被験者への謝金に研究費の一部を使用したいと考えている。
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Research Products
(1 results)