2013 Fiscal Year Annual Research Report
等式制約付き多峰性関数最適化のための進化計算手法を用いた遺伝子ネットワーク同定
Project/Area Number |
23700266
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
木村 周平 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20342777)
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Keywords | 進化的アルゴリズム / 遺伝子ネットワーク / 制約付き関数最適化 / S-systemモデル / Vohradskyモデル |
Research Abstract |
本研究ではまず,任意の進化的アルゴリズムを,等式制約付きの関数最適化問題に対して適用可能に拡張するための方法を提案した.具体的には進化的アルゴリズムの使用する交叉の確率密度分布に着目し,これを等式制約を持たす領域のみにしか子個体を生成しないように改良するものである.改良した確率密度分布からマルコフ連鎖モンテカルロ法を利用してサンプルを生成することにより,等式制約を持つ関数最適化問題において実行可能領域のみに子個体を生成する進化的アルゴリズムを実現した.なお提案手法は国際会議論文として既に発表済みである. 作成した進化的アルゴリズムを用いて遺伝子ネットワーク同定法を作成する予定であったが,実際には必ずしも定式化した問題は困難な制約付き関数最適化問題とはならず,単なる線形計画問題となってしまった.そのため作成した進化的アルゴリズムを用いずに新たな遺伝子ネットワーク同定法を開発することになった.開発した遺伝子ネットワーク同定法は主に二種類である.一つは線形計画問題と1次元関数最適化問題を解くだけで遺伝子ネットワークのS-systemモデルを同定する手法である.この手法は学術誌論文と国際会議論文にて発表した.もう一つは先に説明した遺伝子ネットワーク同定法に似たアイデアに基づき,線形計画問題と2次元関数最適化問題を解くことで遺伝子ネットワークのVohradskyモデルを同定する手法である.この手法に関しても学術誌論文と国際会議論文で発表を行った.なお最終年度は主に遺伝子ネットワークのVohradskyモデル同定法の開発を行った.
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Research Products
(2 results)