2012 Fiscal Year Research-status Report
メンタルケア情報システムに用いる生活者情報の解析アルゴリズムの開発とその実装評価
Project/Area Number |
23700303
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
針尾 大嗣 摂南大学, 経営学部, 准教授 (80386672)
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Keywords | 心理情報 / 心理社会情報システム / コンテキスト情報 / プロファイル分析 / メンタルモデル / テキストマイニング |
Research Abstract |
本研究では,メンタルケア情報システムに必要となる生活者コンテキストに関する情報を蓄積する生活者データベースを構築するため,申請者らが開発中の心理情報収集システムを用いて,大学生を標本集団とした長期の調査を実施し,そこで得られるデータから被験者のメンタルヘルスの変化を抽出・モニタリングするためのプロトコル解析に用いるアルゴリズムを開発することを目的とするものである. 平成24年度の研究実施計画に関する実績は,24a)システムの効用検証の実調査として,大学生を対象としたシステム利用によるコンテキスト情報の収集実験及びシステム介入群,非介入群への効用検証を行うことに関して,システムへ援用・実装するカウンセリング技法(構造化連想法)を介して「快楽苦」と「自己イメージ」「調査被曝影響」等の主観情報の意味や情報間の相異を分析し,その結果をふまえて本法のメンタルヘルス診断検査への適用可能性を明らかにした.24b)の既存技術との比較については,汎用テキストマイニングの有用性についてウェブ上の文書データを対象とした分析調査を行い,その結果をもとに本法との比較を行った. 24a)については,システムの効用測定に用いる指標として主観情報(セルフイメージ情報)とその識別性能に関する研究成果をまとめ,24b)については,汎用テキストマイニングを用いたウェブ利用者のプロファイル分析を行った結果についてまとめ,それぞれ学術大会での研究成果報告を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度の研究実施状況報告書(今後の研究推進方策)の予定計画の項目について概ね達成できた.
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究成果に基づいて以下のテーマに取り組む. 25a)システム利用者の生活環境条件とメンタル状態の関連性に関する調査 25b)学会・国際会議への学術論文投稿等による研究成果報告
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
学会発表・聴講およびフォーラム等への参加に関わる活動旅費(海外5日,国内8日を予定)および調査に必要なソフトウェア購入,原稿作成のための資料購入,印刷等に使用する.
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