2011 Fiscal Year Research-status Report
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23700349
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Research Institution | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
Principal Investigator |
村上 秀俊 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工, 総合教育学群, 講師 (60453677)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | ノンパラメトリック法 / 多変量解析 / 変化点問題 / 仮説検定 / 数値実験 |
Research Abstract |
本研究では,生態学データにおける変化点の推定問題への検定統計量の拡張,ノンパラメトリック検定統計量の考案と多変量統計量への拡張,生態学データへの適用に焦点を当てている23年度に採択された論文は以下の論文である. Murakami, H. A nonparametric location-scale statistic for detecting a change-point. The International Journal of Advanced anufactuing Technology.23年度の研究実施計画では「統計量の考案」,「変化点問題への拡張」,「近似分布の導出」を計画していたが, 上記の論文では, 品質管理や生産管理における製品の異常(変化点)を検出するための有用な手法を提案した. さらに, 統計量の極限分布を導出した.また, 統計量の考案として投稿中の論文1編, 変化点問題の研究に関して投稿中の論文2編, 近似分布の導出について, 投稿中の論文1編がある.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的のひとつとして, 生態統計学において多用されているノンパラメトリック法の理論の構築がある. 特に, 多変量データに対するノンパラメトリック法の構成, 仮説検定問題と変化点の推定問題に焦点を当てて理論の構成を行うことが目的である.平成23年度では, "ノンパラメトリック検定統計量の変化点問題への拡張", "新たな検定統計量の考案","近似分布の導出"を中心に研究を進めることが目標だったが, 3つの分類それぞれを含む論文が採択されたので, 研究目的はおおむね順調に進展していると考えられる. また, 変化点問題の研究では採択論文以外に2つ投稿中, 検定統計量の考案については採択論文以外に1つ投稿中である. しかしながら, 研究の促進のために海外の研究者との情報交換するという意味においては, 海外の学会等に参加することができず, 研究に対する議論がメールでのやりとりになってしまった.
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度においては, 新しい多変量ノンパラメトリック統計量の考案に向けて研究を行なう. 特に, 多次元データにおける順位の決定方法について考える.また, 順位を用いた様々な検定統計量に順位決定法適用させ, 多変量データにおける順位の決定が妥当であるかを検証する.また, データの次元間の相関が強い場合と弱い場合の検証やその時の棄却点の導出を行なう. 理論的研究が進まない場合は, 数値的検証に重点をおきながら問題解決のための糸口を探る. 本年度は国際学会で研究成果を発表することで, 海外の研究者と議論を積極的に行なったり, 海外の研究者を訪問したりすることで研究の推進を図る.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度では, 国際学会への参加, 海外の研究者の所属する大学(研究所)への訪問および招聘に研究費を当てることを考えている. また, 様々な数値計算により検証する必要があるため, 数値実験用の計算機の購入に研究費を使用することを計画している. さらに, 本大学には統計学に関する学術論文が少なく, 一流の雑誌が読めないため, 学会誌の購入にも研究費を使用する計画でいる.
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Research Products
(1 results)