2012 Fiscal Year Research-status Report
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23700349
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Research Institution | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
Principal Investigator |
村上 秀俊 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工, 総合教育学群, 講師 (60453677)
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Keywords | 国際情報交換 / イタリア / チェコ |
Research Abstract |
当該年度では、研究実施計画で挙げた「多次元データに関する順位決定」と「主成分スコアとパーミュテーションテストの応用」を中心に研究を進めた。多次元データを扱う場合、多次元データの順位決定が最重要課題となるが、適応した多次元データの決定方法が妥当であることをシミュレーション実験で示した。その研究成果として、 Murakami, H. (2012). The max-type multivariate two-sample rank statistic based on the Baumgartner statistic. COMPSTAT 2012. Proceedings in Computational Statistics, 617 - 627. A Springer Company. の論文が掲載された。また、多次元データの順位決定に関する論文を2編投稿中である。研究を進める上で、新しい検定統計量の考案が必要となったので、論文 Murakami, H. (2012). A max-type Baumgartner statistic for the two-sample problem and its power comparison. Journal of the Japanese Society of Computational Statistics, vol 25. 39-49. で検定統計量の提案を行なった。 このことにより、もう一つの研究課題である「主成分スコアとパーミュテーションテストの応用」への応用もより有効なものとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究目的の達成度がおおむね順調に進展している理由として、学会へ参加することで最新の研究情報を収集できたことと、研究打ち合わせ、および国内の研究者に関連する内容の発表依頼を出来たことが大きかったと推察する。また、必要な文献・電子計算機の購入ができたことで、研究をスムーズに進めることが出来たことが、順調に進展している理由と考える。
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Strategy for Future Research Activity |
当該年度が研究機関の最終年度となっているので、今後の研究推進方策として、(1) 国内外の学会における成果発表 (2) 学術雑誌への論文投稿 (3) 招聘も含めて、海外の研究者との研究打ち合わせ (4) 提案手法による実データ解析を中心に考えている。前年度、前々年度に研究を進めていく中で、新たな研究課題が見つかったので、様々な研究者との交流を図っていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究費の使用計画として、今後の研究推進の方策で記載した内容に使用していくことを考えている。具体的には、(1) については、2013年に開催される国際統計学会、ERCIM2013、日本統計学会、計算機統計学会(シンポジウム)での発表を考えている。(2) については、シミュレーション実験に時間を費やしてしまうことが過去2年間の研究で分かったので、数値実験用の電子計算機2台の購入を考えている。(3) については、韓国の研究者の招聘、イタリア・チェコの研究者の研究室への訪問を考えている。特に、新たな研究課題の発見があったため、国際交流のために、研究費の使用を考えている。(4) については、自身では収集することのできない生態データを購入することを考えている。
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Research Products
(4 results)