2011 Fiscal Year Research-status Report
新規病態関連分子をターゲットとしたポリグルタミン病の治療効果
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23700373
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
伊藤 日加瑠 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 特任助教 (50587392)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 病態脳 / 神経病理 / 神経変性疾患 |
Research Abstract |
ポリグルタミン病病態において機能低下が強く疑われる分子Ku70、HMGB1、YAPdeltaCに着眼した新たな治療法の開発を試みることを目的として、ハンチントン病モデルマウスであるR6/2トランスジェニックマウスおよび変異huntingtinノックインマウス、脊髄小脳変性症1型モデルマウスである変異ataxin1ノックインマウスをKu70あるいはHMGB1、YAPdeltaCトランスジェニックマウスとそれぞれ交配し、治療効果の有無を検討した。具体的には、生まれてきたマウスをロタロッドテストによる運動機能の解析、体重計測と生存期間の観察を行った。 その結果、3つの候補遺伝子のうち、ある遺伝子を過剰発現した変異ataxin1ノックインマウスにおいて非常に有意な運動機能の改善と生存期間の延長を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ある掛け合わせから得られたマウスにおいて、非常に優れた治療効果が観察されている。現在は、最も優れた治療効果が得られたマウスにおいて、その分子メカニズムの解析を進めている。この分子メカニズム解析の結果を用いて臨床応用可能な低分子化合物の探索を進めていく予定である。また、同時にウイルスベクターを用いた遺伝子治療の可能性をモデルマウスを用いて検討していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
引きつづき掛け合わせによるマウスの観察を行い、治療効果の得られる分子を絞り込む。さらに、現段階で治療効果が観察されたものに関しては、その分子メカニズムを明らかにする。この分子メカニズム解析の結果を用いて臨床応用可能な低分子化合物の探索を進めていく予定である。また、同時にウイルスベクターを用いた遺伝子治療の可能性をモデルマウスを用いて検討していく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
In vivoでの評価を引きつづき行うために動物の飼育管理料として使用する。さらに分子メカニズムの解析としてマイクロアレイによる発現解析とそのシグナルカスケードの解析を行うために研究費を使用する予定である。
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