2011 Fiscal Year Research-status Report
DISC1/Neuregulin-1の細胞内輸送機構と統合失調症
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23700443
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
森 大輔 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), COE特任講師 (00381997)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 統合失調症 / DISC1 / Neuregulin-1 |
Research Abstract |
(1) DISC1/Neuregulin-1結合分子の同定および細胞内局在我々はDISC1抗体を新たに作製した。DISC1ノックアウトマウスから得られた神経細胞をコントロールにして、DISC1抗体の特異性を確認し、DISC1の細胞内および脳内での局在を再評価した。その結果、DISC1はゴルジ体のTGN領域に濃縮することを明らかにした。また、Neuregulin-1が細胞膜、ゴルジ体(あるいはTGN)付近に濃縮していることを確かめた。Neuregulin-1の局在分布が、DISC1に依存的であるということが、DISC1ノックアウトマウスおよびノックダウン実験によって示唆された。DISC1およびNeuregulin-1の小胞輸送経路が、どのような分子群によって行われているかを推測するために、結合分子を網羅的プロテオミクスの手法によりスクリーニングした。その結果、AP複合体のサブユニットが多数同定され、輸送小胞のエキソサイトーシスに関与していることが示唆された。 (2) DISC1およびNeuregulin-1の細胞内輸送経路の同定DISC1依存的にNeuregulin-1がどのような局在変化を受けるかを、神経細胞において観察する。DISC1ノックアウトマウス由来の培養海馬神経細胞や線維芽細胞において、Neuregulin-1抗体を用いて局在変化を観察した。既知の小胞体および輸送経路のマーカーと比較するタイムラプス解析を引き続き行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
DISC1 と Neuregulin-1 の結合分子の探索により、小胞輸送における機能をある程度は明らかにすることが出来た ものの、Neuregulin-1 の輸送メカニズムの解明についてはまだ解析が進行中であ るため。
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Strategy for Future Research Activity |
質量分析によってスクリーニングされた DISC1 および pro-Neuregulin-1 に結合する小胞輸送調節分子に関して、 有力なものから、分子間相互作用を分子生物学的手法で調べる。次にその分子群を含めた輸送経路の同定および Neuregulin-1 の分泌から生じるシグナル伝達とシナプス形成についてもより研究を推進する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
分子生物学、細胞生物学用試薬購入。各種会議や学会参加など発表費用に関する旅費。
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