2013 Fiscal Year Annual Research Report
コモンマーモセット受精卵へのアデノ随伴ウイルスベクターによる遺伝子導入法の開発
Project/Area Number |
23700521
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Research Institution | 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター |
Principal Investigator |
岡田 浩典 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 遺伝子疾患治療研究部, 科研費研究員 (80416271)
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Keywords | アデノ随伴ウイルスベクター / コモンマーモセット / 受精卵 / 遺伝子挿入 / 疾患モデル動物 |
Research Abstract |
本研究では経済的・倫理的に多数の検討を行う事が難しい霊長類においても確実に効率良くゲノム上の安全な領域に限定して目的とする遺伝子を挿入するために、AAVベクター(rAAV)を用いたコモンマーモセット受精卵への遺伝子導入方法の開発を行っている。昨年度まで野生型アデノ随伴ウイルスが持つ能力によりrAAVゲノムをマーモセットゲノムへ挿入する方法を開発してきた。一方で、今年度初頭より細菌の獲得免疫システムの応用による哺乳動物受精卵ゲノムの直接的な内在遺伝子破壊/外来遺伝子挿入法が報告されている。本システムの場合、ゲノム上のターゲット領域の変更が容易であり、また、内在遺伝子破壊/外来遺伝子挿入/遺伝子発現阻害の全てに対応出来るため、非常に有用である。そこで当該年度は、本システムに必要なコンポーネントを全て搭載し、発現可能なrAAVベクタープラスミドを構築した。本プラスミドにより293細胞ゲノムに挿入/欠失変異が誘導出来、また、実際にrAAVにパッケージング可能であることを確認している。今後、本rAAVを用いる事で、受精卵へのより簡便な遺伝子改変が期待出来る。
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Research Products
(8 results)