2013 Fiscal Year Annual Research Report
温度崩壊型ナノ粒子を用いた薬剤送達イメージング温熱治療システムの開発
Project/Area Number |
23700589
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Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
國領 大介 独立行政法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, 研究員 (20508543)
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Keywords | 薬剤送達システム / 磁気共鳴画像 / 加温治療 |
Research Abstract |
造影剤ならびに抗がん剤を含有する多機能温度崩壊型リポソーム担体と,MRI(磁気共鳴画像)ガイド下において,超音波を中心とした局所加温技術を組み合わせた,薬剤送達温熱治療システムの構築の実現に向け,平成25年度は,前年度に引き続き,MRIを用いた定量化・高感度化撮像法・処理法の改良・最適化,MR温度分布画像化法を含むリアルタイム温度変化・治療可視化システムの構築を継続した.また,超音波プローブの使用方法の検討を実施した. 定量化・高感度化撮像法・処理法の改良に関しては,これまで検討してきた定量値を取得するための可変FlipAngle法,RAREVTR法の更なる最適化を行い,モデル動物に移植した腫瘍領域のT1値およびT2値を取得・評価を行った.さらに,拡散強調画像法(DWI)や血管画像法(MRA)など,リポソーム担体投与前後および治療前後の腫瘍内の変化をより鋭敏に捉えるための撮像法・パラメータの検討を行った.また,ex vivo蛍光画像によるリポソーム担体の体内動態の評価を行い,MRIで取得した腫瘍・正常領域のT1値の経時的変化との相違点の比較を実施した. リアルタイム温度変化・治療可視化システムの構築に関しては,T1・T2強調画像での変化や温度分布画像化法の重畳手法を引き続き検討し,ソフトウェア部分の構築を継続して実施した.加温に使用する超音波プローブの検討に関しては,現在所有しているプローブのMRI装置内で使用するための検討を実施した.
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