2011 Fiscal Year Research-status Report
化学療法を行っている造血器悪性腫瘍患者に対する新たな運動療法の開発と検証
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23700601
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
小野 玲 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (50346243)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 運動療法 / 悪性リンパ腫 |
Research Abstract |
本研究の目的は、悪性リンパ腫の診断により化学療法を受けている患者において、(1)有用な運動療法を開発し、(2)運動療法を行うことが行わない場合と比較して、疲労感減少・身体活動量向上・健康関連QOL改善につながるのかについて検証することである。平成23年度は、悪性リンパ腫において化学療法実施の患者に対して、有用な運動療法を開発するとともに、プレテストを行い、本実験にむけてサンプルを推定することであった。しかし、実施予定施設では悪性リンパ腫において化学療法実施の患者における問題点が研究計画当初と異なっていた。当初は、身体機能低下や疲労感が主であると想定していたが、それに該当する患者少なく、多くは末梢の手足の痺れや痛みといった末梢神経障害であった。そこで、過去に実施予定施設で悪性リンパ腫の診断により化学療法を受けていた患者で、末梢神経障害を呈した患者を外来で観察すると、末梢神経発症後起こる問題は歩行障害と身体活動量の低下であった。そこで、研究計画当初に追加し、末梢神経障害を有した患者の歩行障害を鋭敏に測定可能でかつ、外来でも測定可能な簡便な歩行解析の開発に取り組んだ。結果として、健常人と高齢者を対象に加速度・角速度ハイブリッドセンサを用いた新たな歩行解析法を開発し、その信頼性と妥当性を検証し、本研究に使用可能であることを明らかにした。また、悪性リンパ腫の診断により化学療法を受けている患者の運動療法について、国内外の学会にて調査を行うとともに、腫瘍血液内科医師、理学療法士、病棟看護師らとともに開発を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実施予定施設では悪性リンパ腫において化学療法実施の患者における問題点が研究計画当初と異なっていた。そこで、実施予定施設での問題点が末梢神経障害によって起こる歩行障害と身体活動量の低下であると想定された。そこで、研究計画当初に追加し、末梢神経障害を有した患者の歩行障害を鋭敏に測定可能でかつ、外来でも測定可能な簡便な歩行解析の開発に取り組んだ。これらの理由により、当初予定の研究内容に追加して実験を行った結果、進行が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、悪性リンパ腫において化学療法実施の患者の運動療法の有効性を検証するために、アウトカムに当初予定していた疲労感や身体機能等に追加して、加速度・角速度ハイブリッドセンサを用いた歩行解析を追加して、プレテストを実施する。プレテストは倫理委員会に申請を行った上で、実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は、運動療法の有効性に対してプレテストを実施する予定である。しかし、その効果をさらに高めるために国内外の専門家の意見を聞き、本実験に備える必要がある。また、プレテストの結果について解析を行い、本実験のサンプルを推定するとともに、プレテストの結果について適切な時期に国内外の学会にて発表する。
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Research Products
(1 results)