2011 Fiscal Year Research-status Report
脳血管障害後の早期運動療法介入が脳の損傷と回復に与える影響について
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23700609
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
松田 史代 鹿児島大学, 医学部, 助教 (70437953)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 脳梗塞 / 運動療法 / 神経栄養因子 / Midkine |
Research Abstract |
本研究では、リハビリテーションの視点から、リハビリテーション介入が脳血管障害後の脳の可塑性を促せるのか、脳血管障害後のMKの機能および神経脱落に対する神経栄養因子MKの働きについて検討するとともに、他の神経栄養因子との相互関係を検証し、神経栄養因子が神経細胞死や神経修復にどのように働いているのか検討することを目的とする。経時的に脳梗塞モデルを作成し、術1日後よりトレッドミル運動介入を行い、トレッドミル介入群と非介入群における脳梗塞体積測定後、パラフィン切片作成し、HE染色・免疫組織化学染色にて観察した。 その結果、免疫組織化学染色結果より、家兎MK免疫組織化学染色にて、トレッドミル介入群が非介入群に比べて3日後で有意に発現面積が増加していた。また、神経学的機能では運動群が非運動群よりも回復が早く、運動機能(棒上歩行機能評価)でも運動群で非運動群と比較し、良好な運動機能回復がみられた。タンパクレベルでの解析を行うために、ウエスタンブロッドを行ったが、脳内にあるMidkine含有量は少量であり、いろいろな手法を用いて精製を行ったが、現在までにバンド検出までは至っていない。精製方法の再検討を行うとともに、ELISA法なども用いて他の視点から検討していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
タンパクの抽出が失敗しており、予定していた段階まで進めていない。
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Strategy for Future Research Activity |
タンパク抽出方法を再検討するとともに、ELISA法やreal time PCR法など他の分析方法を用いて検討していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
動物購入費や飼育費、実験試薬の購入にあてる。また、成果報告を学会などで発表していきたい。
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