2012 Fiscal Year Research-status Report
慢性心不全患者における心臓リハビリテーションの効果
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23700613
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 崇匡 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (60566545)
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Keywords | 慢性心不全 / 運動療法 / 酸化ストレス / リハビリテーション |
Research Abstract |
平成23-24年度は慢性心不全患者において心臓リハビリテーション効果を検討する研究への患者の登録を行ったが、予想患者数よりも少ない登録であり、特に継続の困難さから計11名ほどにとどまった。少数の検討でも運動療法の炎症性サイトカイン、酸化ストレスに対する改善効果の傾向はあったが、十分統計学的検討をするにいたらなかった。その理由として、継続したリハビリテーションの効果をする為には院内の心臓リハビリテーションだけでなく、自宅での非監視下の運動療法の量、質を客観的に評価する方法の必要である方法を検討しなくてはならないと考えられた。平成24年度は運動療法のみならず、生活活動性を客観的測定する方法について生活習慣記録器を用いて検討することとした。しかしながら、2007年より心臓リハビリテーションに少なくとも一度参加慢性心不全患者についての前向き観察に関しての疫学研究において、NYHA昨日分類、心肺運動負荷試験における運動耐容能、そのほかの指標の予後予測因子としての有効性を十分検討することが可能であった(約900名登録)。同疫学研究に関しては今後も並行して進めていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
患者の登録を行ったが、予想患者数よりも少ない計11名登録であった。その理由として、患者自身の継続の困難さが、その効果を検討する段階まで至らなかった点がある。そのため継続したリハビリテーションの効果をする為には院内の心臓リハビリテーションだけでなく、 自宅での非監視下の運動療法の量、質を客観的に評価する方法の必要である方法を検討する必要があると考えられ、さらなる改善策を模索している。
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Strategy for Future Research Activity |
運動療法のみならず、生活活動性を客観的測定する方法について生活習慣記録器を用いることとした。運動療法自体だけでなく生活習慣における総合的生活活動性をも客観的に測定し、血液、尿検査、客観的運動耐容能評価、心臓超音波による心臓機能、睡眠時呼吸障害、精神的尺度、生活の質を評価していく。登録患者をすすめるために参加を広く募るために院内外に働きかける。生活活動性客観的評価のための生活習慣記録器(スズケン社ライフコーダー)による測定を継続する。また、引き続き炎症性サイトカイン、酸化ストレスマーカーの測定キットの購入を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
さらに新たに生活習慣記録器を購入する。また、新しい炎症性サイトカイン、酸化ストレスマーカーが報告されており、新たな測定キットを購入し、その測定を行う。今年度は最終年であるため、十分な統計解析を行うための準備を行う。
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Research Products
(4 results)