2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23700639
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Research Institution | Tokyo University of Social Welfare |
Principal Investigator |
上村 孝司 東京福祉大学, 社会福祉学部, 講師 (30580609)
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Keywords | 拮抗筋条件収縮 / 筋力 / 筋電図 / リハビリテーション / スポーツ |
Research Abstract |
本研究は、ヒトにおいて効果的な筋出力増強の手段として,拮抗筋条件収縮のメカニズム及び臨床への応用の検討を目的としてきた.平成25年度は,健常者における拮抗筋条件収縮を用いた筋出力増強に関する臨床的検証の結果を,18th European College of Sport Scienceにおいて「Potentiation of electromyographic activities of the plantar flexor by antagonist conditioning contraction and jump」というタイトルで口頭発表した.また,臨床研究の結果は日本スポーツリハビリテーション学会誌に「拮抗筋条件収縮および跳躍動作における足関節底屈時の筋活動の増強」というタイトルで掲載された.そして,平成23年度からこれまでの研究発表や実験データをまとめ,複数の論文作成を行なっており,様々な学会誌に投稿予定である.しかしながら,所属大学の変更等により,マヒ患者などに対する実験データの採取が難しい状況となった. これまでの研究から,拮抗筋条件収縮による神経的要因の促通により,主動筋の筋出力や力の発揮勾配が向上することを明らかにしてきた.また,誘発筋電図によりヒラメ筋H波の振幅の増加が見られたことからも,神経的要因が拮抗筋条件収縮後の主動筋活動増強に影響を与えていることが示唆された.そして,その神経的要因は伸張反射とは異なる要因であることが本研究から示唆された.つまり,拮抗筋条件収縮の主動筋促通は,先行研究などで言われているゴルジ腱器官の影響によるものであることが考えられた.今後は筋出力増強の神経的要因の解明を行い,拮抗筋条件収縮の促通メカニズムの解明を行うとともに,さらなる臨床的研究を行い,リハビリテーションやスポーツ場面での応用に向けていく予定である.
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Research Products
(2 results)