2011 Fiscal Year Research-status Report
随意的な立位姿勢制御の中枢過程へバイオフィードバック法がおよぼす影響
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23700649
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Research Institution | Morinomiya University of Medical Sciences |
Principal Investigator |
前田 薫 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 講師 (00454687)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 姿勢制御 / バイオフィードバック |
Research Abstract |
視覚性バイオフィードバックが随意的な立位姿勢制御およびそれに関わる脳活動に及ぼす影響を検討した。被験者(n = x; age x-x; )は、立位にて、床反力計上でゆっくりと前後傾動作を行った。その動作は、足関節を軸として、速度約x°/secにて行われた。被験者の側面像を前方のスクリーンに投影し、その映像を見ながら動作を行う視覚性バイオフィードバック条件(VBF条件)と閉眼で行う条件(閉眼条件)の2つの視覚条件を設定した。立位位置を、踵点から足圧中心(COP)までの距離の足長に対する割合(%FL)として表した。前後傾動作の範囲を、最前傾-5%FL(EFL-5)~最後傾+10%FL(範囲L)、および70%FL~30%FL(範囲S)の2種類とした。このようにして、4つの実験条件(2つの視覚条件×2つの動作範囲)が設定された。各条件において、前後傾動作は30往復行われた。VBF条件では、いずれの動作範囲においても前・後端に達しないこと(アンダーシュート:US)やそれらを越えること(オーバーシュート:OS)はなかった。一方、閉眼条件では、範囲Lの両端においてUSが認められ、範囲Sの前端においてOS、後端においてUSが認められた。全ての条件において、Czから記録された脳電位は、動作範囲の前・後端付近に向かって陰性に偏倚しピークを示した。そのピーク時点とCOP変位の前・後端の時点との間には、有意な相関は認められなかった。また、脳電位のピーク時点と下腿の筋活動ピーク時点の間にも有意な相関は認められなかった。視覚条件に関わらず、動作範囲の前・後端に向けて運動準備および予測的注意がなされているものと推察された。しかし、それらが主にどのような感覚情報に対するものであるかは不明確であった。注意および運動準備の焦点の変動性が大きいことが、若年者の随意的姿勢制御における特徴のひとつなのかもしれない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
健常成人の被験者数が不足している。これは、本研究に割り当てられるエフォートの見積もりを誤ったためであると考えられる。所属機関の業務時間外で研究にあてることのできる時間を設定する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
所属機関の業務時間外で研究にあてることのできる時間を設定する。若年被験者数の問題については、所属機関の学生に被験者を依頼することで解決できるものと予想される。また、次年度の高齢被験者については、その依頼方法は具体的となっている。以上のことから、今後の研究が予定通りに推進されるものと考えられる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度の研究費は、高齢被験者の謝金にあてる予定である。高齢被験者は、若年者とは異なり、実験遂行上の問題が多数生じるものと予想される。そのため、若年者よりも多数の被験者を依頼する必要があることが十分想定される。それに伴って、若年被験者よりも多額の謝金が必要となるため、前年度の残金を今年度予算に組み込むことが有効となる。
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