2012 Fiscal Year Research-status Report
子どもが意欲的に取り組む運動プログラムとそのデジタルコンテンツ開発
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23700691
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
本谷 聡 筑波大学, 体育系, 講師 (90344879)
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Keywords | 体つくり運動 / 運動プログラム / 子ども / デジタルコンテンツ |
Research Abstract |
本研究の目的の概要は次の通りである。本来必修領域であるにも関わらず、「体つくり運動」の実施割合が極めて低率であり、運動内容も十分であるとは言えない。このような現状に対応するため、児童・生徒が運動の楽しさや喜びを味わいながら積極的に取り組むことができる運動プログラムについて、主に23年度では国内外における現状調査ならびに運動プログラムの考案とデータベース化、24年度ではストリーミング技術を有したサーバーの構築とデジタルコンテンツの開発、25年度ではストリーミング技術を利用したサーバー上で開発したデジタルコンテンツを公開する。また、その有用性について現有の静止画と新しい動画サイトを比較調査するとともに、指導者・専門家にアンケート調査を行うことである。 2年目となる平成24年度は、主に伸縮ロープ(バンジーロープ)を活用した運動プログラムの開発した。また、開発した運動プログラムを活用した一連の体操を考案するとともに、その体操を構成し、実践することによる運動強度や実施者の運動感に関する運動効果を検証した。さらに、得られた研究内容について、日本体操学会第12回大会において研究発表を行い、体操を専門とする研究者と研究課題に関する意見交換をすることができた。また、一般公開されたワークショップにおいて開発した運動プログラムの紹介ならびに実践をすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題における「児童・生徒が運動の楽しさや喜びを味わいながら積極的に取り組むことができる運動プログラムの考案」については、おおむね順調に実施することができた。具体的には、伸縮ロープを活用した運動プログラムの開発を実施した。また、開発した運動プログラムを活用した一連の体操を考案するとともに、その体操を実践することによる運動強度や実施者の運動感に関する運動効果を検証した。しかしながら、本年度実施予定であった「運動プログラムのデータベース化」については、研究費の減額ならびに震災の影響もあり、現在作成に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度で計画されていた研究内容のうち、実施できなかった「運動プログラムのデータベース化」ならびに「デジタルコンテンツの構築」については、次年度で実施する予定である。また、当初の計画した運動プログラムやデジタルコンテンツの検証を実施する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
全体について。平成24年度で計画されていた研究内容の一部が実施できなかったことから、それにともなう繰越額が計上されている。この繰越額は、計画通り未実施の研究を実施するために使用する予定である。 各予算項目について。設備備品費および消耗品について。本研究課題の独自性である動画を用いたデジタルコンテンツを構築するためには、その動画処理に対応できるハイスペックなサーバーシステム、ならびに運動プログラム検索のためのソフトウエアを購入する予定である。また、データベース作成のため、運動プログラムの撮影時に必要なデジタルビデオカメラや手具等の費用に使用する。旅費について。年2.3回程度、運動プログラムやデジタルコンテンツの動向を調査するため、また、研究が進んだ成果を発表するための経費を使用する。謝金およびその他について。運動プログラム撮影時には数名のスタッフによる補助が必要であり、また、撮影した映像を編集・加工したり、サーバーシステムを構築するためには情報処理の専門家の補助が必要となったりするために使用する予定である。
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