2013 Fiscal Year Annual Research Report
子どもが意欲的に取り組む運動プログラムとそのデジタルコンテンツ開発
Project/Area Number |
23700691
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
本谷 聡 筑波大学, 体育系, 講師 (90344879)
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Keywords | 子ども / 運動プログラム / データベース / 世界体操祭 / 伸縮ロープ |
Research Abstract |
子ども達の深刻化する体力・運動能力の低下や運動をする子としない子の二極化等を背景に、学習指導要領が改訂され、「体つくり運動」では、子ども達の基礎的な体力や運動能力の育成が急務な課題とされている。そのため、本研究の目的は、児童・生徒が運動の楽しさや喜びを味わいながら積極的に取り組むことができる運動プログラムを考案・収集すること、また、その運動プログラムが持つ幅広い魅力や正しい動き方等を正確に伝えるため、動画再生に必要なストリーミング技術を活用したデジタルコンテンツを構築し、その有用性について検証することであった。 本研究の実績に関しては、スイスにおける世界体操祭2011ならびにドイツにおける国際体操祭2013において、子どもの運動プログラムに関する現地調査を実施した。そして、それらの調査をもととした「児童・生徒が運動の楽しさや喜びを味わいながら積極的に取り組むことができる運動プログラムの考案」については、おおむね順調に実施することができた。具体的には、伸縮ロープ・バケツ・風船などといった誰もが気軽に扱うことができる用具を活用した運動プログラムの開発を実施した。また、その中のひとつである伸縮ロープに関しては、開発した運動プログラムを活用した一連の体操を考案するとともに、その体操を実践することによる主観的ならびに客観的運動強度や実施者の運動感に関する運動効果の検証を実施した。上述した研究成果については、日本体育学会ならびに日本体操学会などにおいて研究発表を実施した。しかしながら、最終的な目的のひとつであった「運動プログラムのデータベースの公開ならびに検証」については、研究費の減額ならびに震災の影響もあり、現在作成に至っていない。そのため、この点については今後の課題とする。
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