2012 Fiscal Year Annual Research Report
体力つくりを配慮したゴール型教材・サッカーの授業づくりに関する研究
Project/Area Number |
23700703
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
津田 龍佑 金沢医科大学, 一般教育機構, 講師 (80466648)
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Keywords | 教科体育 / 体力つくり / サッカー / ミニゲーム |
Research Abstract |
最終年度には,1人あたりのコートの広さを工夫したサッカーのミニゲーム(8対8)を単元計画の中に組み込んだ授業の効果を検討することを目的とした.そのために,ミニコート群(コートの広さ:縦40m×横30m,人数:8対8)とラージコート群(コートの広さ:縦60m×横40m,人数:8対8)における授業の効果を比較検討した.石川県下のU中学校に在籍する1年1組20名(ミニコート群)と1年7組20名(ラージコート群)の生徒を対象に単元前後にスキルテスト(8の字ドリブルテスト),体力テスト(150m方向変換走),ゲームテストを行わせた.また,毎回の授業終了時には形成的授業評価を実施した.その結果,スキルテスト(8の字ドリブルテスト)の成績は,両群ともに単元後に有意に向上したが,体力テスト(150m方向変換走)の成績は,ラージコート群において単元後に有意に向上した. また,ゲームテスト中の移動距離および心拍数には,両群ともに単元前後で有意な変化は認められなかった.さらに,形成的授業評価では,ミニコート群ではいずれの項目においても単元進行に伴い大きな変化は認められなかったが,ラージコート群では学び方・協力の項目が単元後に低下する傾向を示した. 以上の結果は,コートの広さにかかわらず技術を向上させることができるが,ラージコートのゲームを単元の中に組み込んだ授業では体力の養成に対する効果が得られることを示唆するものである. 本研究をとおして,体力つくりに配慮した指導プログラムを作成する際には,ゲームの人数を少なくすることだけでなく,1人あたりのコートの広さを工夫することが必要であることが明らかとなった.
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Research Products
(2 results)