2013 Fiscal Year Annual Research Report
新任体育教師における心的成長プロセスのモデル構築に関する質的研究
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23700705
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| Research Institution | Biwako Seikei Sport College |
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Principal Investigator |
南島 永衣子 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ学部, 講師 (70455062)
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| Keywords | 新任体育教師 / 心的成長プロセス |
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| Research Abstract |
本研究の目的は、「新任の体育教師はどのように成長していくのか」というResearch Questionのもと、その心的成長プロセスについて、発展継承可能な仮説的知見を導き出し、教育現場において有効に機能するモデルを構築することを研究目的とした。
研究課題1では、収集・整理した文献をもとにインタビューマニュアルを作成し、インタビュー形式による「語り」の予備調査を実施した。インタビューの熟達を図ると共に、観察・記録方法、調査観点や進行方法、タイムスケジュールなど、一貫性や柔軟性を有する調査マニュアルの作成ならびに同意書の作成を行った。研究課題2では、個別のインタビュー調査による心的成長プロセスの検討を行った。具体的には、新任の体育教師5名を対象に、GTAによる質的検討を行い、教育現場で起こる事象をどのように解釈し昇華されていくのか、1年を通し、その変容プロセスを逐語によって得た。研究課題3では、新任体育教師における心的成長プロセスのモデルを構築するために、研究課題2で得られたデータから概念やカテゴリーを生成し人間形成や変容プロセスを検討した。最終的にカテゴリーを精緻化し、その関連を仮説的に導き出し、心的成長プロセスを新たな知見として導き出した。
その結果、新任体育教師は、初期の段階では理想と現実のギャップに気づき、初任研や学校現場の他の教員との関わりの中からそのギャップを調整していた。中盤の段階では、学校内での自身の立場や生徒、保護者、更には地域住民から求められていることに応えるために試行錯誤を繰り返していた。最終の段階では、指導力の向上や生徒との関係の向上などから次学年に向け、気持ちの整理を図るという心的成長のプロセスを経ていたという知見を導き出した。
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