2013 Fiscal Year Annual Research Report
加圧トレーニングの利点を生かした筋力改善プログラムの開発
Project/Area Number |
23700713
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
安田 智洋 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20549604)
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Keywords | 脱トレーニング / ディトレーニング / サルコペニア / 筋力トレーニング |
Research Abstract |
本研究の目的は、血流制限下の低強度トレーニング(加圧トレーニング)の利点を生かした筋力改善プログラムについて検討することである。 【研究5】筋力トレーニングの中止(ディトレーニング:DT)は筋力・筋サイズの低下を招く。血流制限下の低強度筋力トレーニング(加圧トレーニング)は高齢者の筋力増加・筋肥大に有効だが、DTの影響は知られていない。そこで、長期ディトレーニングが加圧トレーニング後の筋力・筋サイズに及ぼす影響を検討した。健康な高齢者16名(平均年齢68歳)を加圧群(8名)と対照群(8名、トレーニングなし)に分け、加圧群はニーエクステンション(KE)とレッグプレス(LP)を最大挙上重量(1RM)の20%と30%負荷(各4セット)で週2回、12週間行った。血流制限には空圧式ベルトを用い、大腿基部に120~250mmHgの圧を加えた。トレーニング期間の前後(PreとPost)とDT24週間後に1RMと大腿四頭筋の横断面積(大腿50%位置、MRI法)を測定し、Preからの変化を観察した。加圧群の1RM(KEとLP)はPostで増加(p<0.01)し、LPはDTでも高値(p<0.05)を示した。加圧群の筋横断面積はPostで増加(p<0.01)し、DTでPreと同等の値に戻った。また、加圧群の1RM/筋横断面積はPostで増加(p<0.01)し、DTでもPreより有意な高値を示した。対照群はどの項目も変化がなかった。加圧トレーニングによる筋力増加は長期間残存し、筋サイズよりも神経系の適応の関与によるためと考えられた。
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Research Products
(2 results)