2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23700717
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
中澤 篤史 一橋大学, 大学院社会学研究科, 講師 (70547520)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | スポーツ文化 / 運動部活動 / 学校教育 / 歴史 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本のスポーツ文化は、欧州のそれが地域社会のクラブによって支えられてきたのとは対照的に、学校の運動部活動によって支えられてきた。では、この日本固有のスポーツのあり方である学校運動部活動は、いかにして形成・拡大・維持されてきたのか。この問いに研究代表者は継続的に取り組んでいる。その一環である本研究の目的は、学校運動部活動の歴史的展開を、a)明治20年代から昭和末期までの、b)中等教育機関を対象に、c)実態・政策・言説の視点から、d)事例分析による個別史と、e)米・英との比較も加えて、総合的に明らかにすることである。 2014年度は、2013年度に蒐集した米・英の運動部活動の歴史的展開に関する文献の整理と読解に取り組んだ。日本の運動部活動の国際的特徴を示すためには、その明治導入期や戦後改革期のモデルになりながら、結局は、日本ほど大規模化することはなかった米・英の運動部活動の歴史と比較し、その異同を検討する必要がある。しかし、わが国に紹介されている米・英の体育・スポーツ史は、教科体育中心であり、運動部活動の史的全体像は不十分である。そこで文献調査を実施し、運動部活動の展開に関する日・米・英の比較史的考察を行った。ただし、蒐集できた文献の質と量はテーマの大きさに比して十分であったとは必ずしもいえない。むしろ、これから本格的な国際比較研究に進むための課題が浮き彫りになった。以上を踏まえながら、研究成果の総括として、日本の学校運動部活動の形成・拡大・維持過程のプロセスをまとめた。
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Research Products
(6 results)
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[Book] Safeguarding, Child Protection and Abuse in SportSafeguarding, Child Protection and Abuse in Sport: International Perspectives in Research, Policy and Practice2014
Author(s)
Melanie Lang, Mike Hartill, Jan Toftegaard-Stockel, Guillaume Maebe, Kristine De Martelaer, Nicolette Schipper-van Veldhoven, Tine Vertommen, Lieke Vloet, Joca Zurc, Daniel J. A. Rhind, Rudolph Leon van Niekerk, Donna A. Lopiano, Connee Zotos, Fan Hong, Zhang Ling, Aaron L. Miller and Atsushi Nakazawa
Total Pages
214(133-140)
Publisher
Routledge