2011 Fiscal Year Research-status Report
競技スポーツにおける情報通信技術活用のための教育プログラム開発
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23700726
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
和田 智仁 鹿屋体育大学, スポーツ人文・応用社会科学系, 准教授 (70325819)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | テクニカル活動 / 情報通信技術 |
Research Abstract |
本研究の目的は,競技スポーツにおいて年々その重要性が高まっている情報通信技術を使ったテクニカル活動,特に映像とコンピュータを使った競技サポートやコーチングに関して先進的な事例や技術情報を調査し整理するとともに,スポーツ活動に重要となる知識と技術とを明らかにし,次世代の選手と指導者に向けた教育プログラムを開発することである.23年度の研究では,実際に競技スポーツに利用されている情報機器および各種のネットワークサービス等について,その技術情報を調査収集するとともに,それらの情報を整理した.特にタブレット型コンピュータなどの可搬式デバイスとクラウド技術を用いたネットワークサービスはスポーツ現場での映像活用やチーム内での情報共有といった点で大きな利点があり,スポーツ分野における一層の活用が見込まれた.情報通信技術に関する教育プログラムを検討するために,担当する授業でビデオ編集やクラウドサービスを用いたファイル共有サービスの利用などを試行した.その結果,これらの情報通信技術に対する認知度は低いものの,技術的な障壁は感じられなかった.このことから技術情報を積極的に提供することにより一層の情報通信技術活用が進むものと考えられる.また,大学の教育用コンピュータシステム更新に際して,本研究で得た知見を活かし,仕様策定と導入・構築作業を行った.競技スポーツに活用できる最新の技術情報については,データベース化とWeb等での公開を目指し,調査と整理を進めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
映像とコンピュータを使った競技サポートやコーチングに関して,体育大学での事例を中心に調査し,整理できた.また,実際の授業において情報通信技術に関する教育を試行しており,今後の教育プログラム開発に向けた基礎的な知見を取得できた.さらに大学の教育用コンピュータシステム更新に際し,ビデオ編集ソフトウェアの導入を実現できたため,より発展的な教育を今後実施する環境を整えることができた.
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Strategy for Future Research Activity |
24年度には,引き続き競技スポーツにおける情報技術活用状況や事例の調査を実施する.また,これらの調査結果からスポーツ活動に要求される知識と要素技術を明らかにし,教育プログラムの構築に着手する.さらに研究成果である技術情報のWeb公開に向け,サイト構築に着手する.さらに25年度以降においては,次世代の選手・指導者に求められる情報通信と映像処理に関する知識と技術から教育プログラムを策定し,実際の教育を展開することとする.特に,この数年でクラウドを用いたサービスや,ソーシャルネットワーキングサービス等が台頭しており,これらに関しても情報を整理し教育プログラムへ反映するなど,早急かつ柔軟な対応が課題と言える.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究の成果を情報発信するために,Webサイト制作ソフトウェアや,クラウドサービスの利用料などを計上した.また,映像などの情報を収集するための消耗品についても計上している.関連する研究情報を収集し,また研究成果を発表するために旅費も計上している.研究補助および撮影補助の経費についても計上した.
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Research Products
(5 results)