2012 Fiscal Year Research-status Report
競技スポーツにおける情報通信技術活用のための教育プログラム開発
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23700726
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
和田 智仁 鹿屋体育大学, スポーツ人文・応用社会科学系, 准教授 (70325819)
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Keywords | テクニカル活動 / 情報通信技術 |
Research Abstract |
本研究の目的は,競技スポーツにおいて年々その重要性が高まっている情報通信技術を使ったテクニカル活動,特に映像とコンピュータを使った競技サポートやコーチングに関して先進的な事例や技術情報を調査し整理するとともに,スポーツ活動に重要となる知識と技術とを明らかにし,次世代の選手と指導者に向けた教育プログラムを開発することである. 24年度の研究では,競技スポーツで利用されている情報機器やクラウド等の各種ネットワークサービスについて調査した.また,実際の大学体育の実技授業において,タブレット型コンピュータを用いた技術獲得支援を実施し,その影響に関して調査を行った. 24年度はオリンピック開催年でもあり,オリンピック映像をはじめとするスポーツ映像の配信に関する技術動向調査と,自転車競技インカレを対象としたインターネット動画配信実証実験も実施した.自転車競技の動画配信については,配信時間は4日間で計1154分,視聴者数述べ11,051名,視聴時間は述べ2847時間となった. また,教育プログラム開発の一環として,動画編集をテーマとした授業を実施した.近年のPCの高性能化やプログラムの高機能化も手伝い,大学生レベルであれば容易に動画編集に取り組むことが可能であることが明らかとなった. 本研究で収集された情報を社会に還元する場としてのWebサイト構築に関しては,商用のクラウドを用いることとし,クラウドの選定や構築作業を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
スポーツにおける映像活用をテーマに,競技力向上を目的とした活用事例の調査や,タブレット端末を用いた実験を実施するなど,研究を進めることができた.また,調査結果を応用した映像配信に取り組むことができた.映像配信に関しては,競技の広報的な側面だけでなく,間接的に競技力の向上に貢献していると考えることも可能であり,教育プログラムを考えていく上でも非常に参考になった.
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き競技スポーツにおける情報技術活用状況や事例調査を進めることとする.これらの調査結果からスポーツ活動の実施および支援に必要とされる知識と要素技術を明らかにし,教育プログラムの構築を行う.また,研究成果となる技術情報のWeb公開に向け,クラウドを活用したWebサイトへの情報蓄積を行う. また,ビデオ配信サービスやSNSなどの新しい技術がスポーツ競技活動に及ぼす影響についても調査研究を行う.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(3 results)