2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23700749
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
下山 好充 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (20375364)
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Keywords | 水泳 / インターバルトレーニング / 休息時間 / 休息状態 |
Research Abstract |
水泳のインターバル泳におけるトレーニング負荷は泳速度だけでなく、休息時間からも影響を受けるが、科学的な根拠に基づいた有益な情報が少ないため、トレーニング現場では、指導者の経験や勘に基づいて休息時間が決定されることが多い。そこで本研究では、高強度インターバル泳に焦点をあて、そのトレーニング負荷に影響を与えると考えられる泳速度、休息時間の長さ、休息状態などについて、エネルギー供給機構や局所筋の酸素動態やストロークパラメータの測定などから多角的に評価し、トレーニングの目的や個人の特徴に応じた合理的で効果的な高強度インターバル泳のトレーニング法について検討することを目的とし、以下の3つの課題について検討を行った。 課題1)インターバル泳の休息時間の違いにおけるエネルギー供給機構の貢献度について検討を行い、休息時間の違いがエネルギー貢献度に大きく影響することを示し、国際学会(Be Active 2012)にて発表した。 課題2)インターバル泳の泳速度の違いが生理的指標とストロークパラメータに及ぼす影響を検討し、ストローク長が最も長くなる泳速度においてもっともエネルギー効率が良いことを示し、国際学会(Asics Conference of Science and Medicin e in Sport)にて発表した。 課題3)休息状態の違い(アクティブリカバリーとパッシブリカバリー)におけるエネルギー供給機構の貢献度および筋酸素動態について検討を行い、パッシブリカバリーの方が、筋中の再酸素化が高まることを示し、日本水泳水中運動学会にて発表した。 以上の結果から、高強度インターバルトレーニングを設定する上で、目的に応じて泳速度だけでなく、休息時間や休息状態も考慮すべき重要な要素であることを示唆した。
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Research Products
(4 results)