2012 Fiscal Year Research-status Report
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23700758
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Research Institution | Osaka University of Health and Sport Sciences |
Principal Investigator |
下河内 洋平 大阪体育大学, 体育学部, 准教授 (80465632)
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Keywords | 体幹トレーニング / コアトレーニング / 前十字靱帯損傷 / バイオメカニクス / 着地 / ジャンプ |
Research Abstract |
本年度は、2種類の体幹トレーニングを行い、それが体幹の安定性に与える影響とドロップジャンプや着地中の下肢のバイオメカニクスに及ぼす影響を検証することを目的として実験が行われた。被験者は運動習慣のある女性30名を用いた。被験者は、姿勢保持系の体幹トレーニングを行う群、クランチなどの腰椎や股関節の屈曲-伸展を伴う体幹トレーニングを行う群、そして統制群の3群に各10名づつランダムに分け、8週間の介入研究を行った。トレーニング前後において、最大体幹筋力測定及びジャンプや着地動作中の各身体セグメントの運動学的、動力学的データや筋電図測定を行った。 その結果、トレーニング効果は、体幹の筋活動の変化や最大筋力の向上度合いなどにおいて各トレーニングにおいて特異的であることが明確となった。本実験は、体幹の最大の安定性のメカニズムをIn Vivoにより検証した初めてのものであり、本研究結果は体幹の安定性獲得のメカニズムに関しても新たな知見を与えると考えられる。 これらの体幹の安定性に関わるトレーニング効果の相違が、動作中の下肢のバイオメカニクスにどのように影響をおよぼし、ひいては非接触性前十字靱帯損傷の危険性にどのように影響を与えるかに関しては、本年度分析する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年目に予定された実験は全て完了することができた。実験器具の故障やその他の実験による使用状況などにより、初年度の研究に関しては被験者数名程度からデータをとる必要があるが、予定としては7月までには完了する予定である。ただ、可能な限りデータ分析も同時進行で行っているため、進展状況は順調であると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで採取したバイオメカニクス的データなどの分析を行い、学会発表や論文作成&投稿の準備を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
繰越金は、消耗品の購入や残りの被験者や験者への謝金に使用される。本年度はこれまでの実験データを分析することが目的のため、そのための分析ソフトなどを購入する予定である。
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