2012 Fiscal Year Annual Research Report
一般喫煙者と喫煙入院患者への禁煙サポートチーム介入とその評価
Project/Area Number |
23700798
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
盛永 美保 滋賀医科大学, 医学部, 客員講師 (60324571)
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Keywords | 禁煙支援 / 個別指導 / ニコチン依存症 |
Research Abstract |
【目的】喫煙はほとんどすべの疾患の発症・重症化の危険因子であり、増悪や再発予防のためには禁煙が必要である。喫煙者への禁煙支援には、動機付けをはじめとした行動医学的アプローチが重要であり、短時間のアドバイスといった軽介入でも効果が示されていることから、喫煙入院患者に対して全看護師による禁煙支援介入を前年度実施したが、大きな効果は得られなかった。そこで、個別面接を基盤とした禁煙支援介入を実施し、その効果を検証することを目的とした。 【方法】A大学病院へ20013年1月~2013年3月に新規に予定入院した20歳以上の喫煙患者を調査対象とした。看護師による入院時の情報収集の際に喫煙習慣の聞き取りを行い、過去2ヶ月以内の喫煙経験者を喫煙者とした。入院翌日に個別訪問により禁煙指導専門看護師が10~15分の禁煙指導を実施した。また、入院時、退院時、退院後の自記式調査票による喫煙歴や禁煙への意欲等の調査への協力を依頼した。基本属性は診療録よりデータ収集した。 【結果・考察】調査期間中の新規予定入院患者は2375名でそのうち喫煙者は349名(喫煙率14.7%)であった。個別禁煙指導が実施できたのは125名(実施率35.8%)であった。個別指導を実施した患者で調査期間中に再入院した患者は15名でそのうち12名は禁煙を実施していた。個別指導による禁煙への動機づけ行動変容の機会となったと考えられる。 【今後の予定】禁煙支援介入の効果判定を退院後の禁煙継続としていることから、現在退院後の調査が完了した者と調査中(アンケートの返信待ち)の状況であり、詳細については、今後評価する予定である。
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