2011 Fiscal Year Research-status Report
砂浜歩行の健康増進効果-特徴的な足趾・足部負荷に着目して-
Project/Area Number |
23700806
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
金井 秀作 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (70326437)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 衝撃作用 / 歩行訓練 / 砂浜歩行 |
Research Abstract |
砂浜歩行の足趾筋活動およびその動態を解明するため,本年度は足部動態の詳細を把握するための三次元運動解析の計測項目をプレ実験を通じて検証するとともに砂の衝撃力を検証するための特殊な床反力計測装置の作成を行った.砂質によってはまだ改善を必要とする箇所があるがいわゆる粒子の細かい砂であれば計測可能となった.次年度においては,機器の微調整を行い被験者を用いた本実験を実施する予定である.本研究計画では移動型床反力計測装置を使用し,砂質の影響も踏まえた被験者への力作用と砂による緩衝作用について検証することが主目的である.また,これらの検証結果から発展的には個別の訓練効果のみならず障害予防の視点から高齢者への砂地ウォーキング効果の検証へ発展させることを目標とする.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
砂地を歩く時のセンサー(光学反射マーカー)精度低下と砂質の影響およびそれらを床反力上で計測するための歩行路および砂地ボックスの作成に時間がかかり年度末に何とかパイロットスタディが行えた状況である.しかし,実験環境の整備は行えたため,次年度においては早速,データ収集を行う予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は4-5月にて砂地の性質に合わせた実験環境を2種類以上準備し,6-9月にて被験者によるデータ収集を実施する.10-12月にてデータ解析を行い1-3月に成果発表を行う予定.なお,データ収集期間にて順調にデータが得られた場合,被験者として高齢者を加える予定.これまでのパイロット実験の結果から砂浜歩行の影響を「足部動態」と「鉛直成分床反力」の両視点で検証することとする.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
計測環境の整備はほぼ修了しているので,次年度においては主に被験者に対する報償費と実験に伴う消耗品の支出が中心となる予定.
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