2011 Fiscal Year Research-status Report
子どもと保護者の生活習慣と嗜好性・認識における親子関係
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23700811
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Research Institution | Teikyo University of Science & Technology |
Principal Investigator |
川田 裕樹 帝京科学大学, 生命環境学部, 助教 (10553711)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 小児 / 親子 / 歩数 / 身体活動量 / 食習慣 / 運動習慣 / 生活習慣 / 肥満 |
Research Abstract |
子どもの頃に身についた生活習慣を改善することは容易ではなく、一度身についた運動習慣や食習慣は成人期以降の生活習慣や肥満形成にも影響していることが推測されることから、幼少期の早い段階から生活習慣についての適切な教育を行うことが重要である。一方、子どもは普段の生活を親と一緒に過ごすことが多いことから、生活習慣に関して保護者の影響を大きく受けていることが予想されるが、食事や運動、起床・就寝時間などの、どのような要因において親子間の関連が強いのか明らかでない。そこで本研究では、小学生と大学生、およびその保護者に対して、加速度センサー内蔵歩数計(ライフコーダEX 4秒版;以下、歩数計)を用いた身体活動量の測定、簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ、BDHQ10y)による食事の摂取量や摂取内容に関する調査、運動に関する好意性・嗜好性についての調査、形態・体組成・体力測定(小学生と大学生のみ)を行い、保護者の生活習慣や認識(嗜好性・意識)が子どもの体格(形態・体組成)、生活習慣、体力値等にどのように関連しているのかを検討することとした。 データの収集に関しては、小学生に対して郵送にて身体活動量や食事に関する測定・調査を複数回行っており、毎日の歩数計の装着等も問題なく実施できることを確認できている。また、大学生およびその保護者についても現在データの収集を継続しているところである。さらに、現在某小学校にて一括した調査を行えるよう校長と実施方法について協議を重ね、平成24年度夏頃迄にまとまった調査を実施することで内諾を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大学生のデータ収集に関しては、歩数計による身体活動量の測定、BDHQによる食事調査などを現在までに70名以上に対して行うことができており、順調に進んでいるといえる。また、保護者に対しても参加希望者を募り、データ収集を進めているところである。一方、小学生のデータ収集については、当初、調査をまとまって行える小学校が見つけられなかったために計画よりも遅れ気味であったが、現在では協力校も見つけることができ、子ども、保護者ともにデータ収集を行える状態にあることから、概ね順調に研究を遂行することができている。
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Strategy for Future Research Activity |
小学生に対しては平成24年度夏頃迄に某校小学生およびその保護者に対するデータ収集を行う。大学生に関しては、平成23年度に引き続き24年度も調査対象を増やしてデータを収集できるよう調査協力者を引き続き募ることで測定・調査を継続する。得られたデータについては各測定項目について単集計、クロス集計など、統計解析を随時進め、親子間での関連性や、あるいは小学生と大学生とでの親子関連の違いなどについて検討する。また、研究成果については学会発表や研究論文で公開するとともに、近隣の幼稚園・小学校教諭が健康教育のために簡便に使用するための資料を作成する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初実施が遅れていたために見合わせていた小学生の身体活動量測定のための歩数計を、多人数のデータを円滑に収集するために複数台追加購入する。また、小学生およびその保護者のデータ収集のための交通費、学会発表のための大会参加費および旅費、研究論文掲載のための論文投稿料、幼稚園・小学校等で健康教育に活用するための資料の作成費として研究費を使用する計画である。
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