2013 Fiscal Year Annual Research Report
縦断的データを利用した幼児の浮き趾の実態分析および浮き趾に関連する要因の検討
Project/Area Number |
23700814
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Research Institution | Gifu Shotoku Gakuen Junior College |
Principal Investigator |
松田 繁樹 岐阜聖徳学園大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (60405058)
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Keywords | 浮き趾 / 踵荷重 / 前後足圧荷重割合 / 幼児 / 足趾 / 接地足蹠面 / 年齢差 / 左右足差 |
Research Abstract |
本研究の目的は,縦断的データを利用し,幼児の浮き趾の実態および浮き趾に関連する要因を明らかにすることである.浮き趾に関連する要因については,踵荷重に焦点を当て,踵荷重(前後足圧荷重割合)の評価方法および踵荷重と浮き趾の関係について検討した.まず,3歳から6歳の幼児396名(男児201名,女児195名)を対象に,踵荷重の評価方法について検討した.その結果,前後足圧荷重割合は性および体格の影響をほとんど受けないこと,また,試行間信頼性の検討結果から,前後足圧荷重割合の測定は,2-3試行の平均値を代表値として利用するのが適切であることが明らかにされた.次に,3.5歳から6.5歳までの幼児764名(男児364名,女児400名)を対象に,幼児期の前後足圧荷重割合の特徴を明らかにし,幼児の足圧荷重割合は加齢に伴い,前部の割合が増加すること,前後足圧荷重割合の個人差は大きいこと,個人差は加齢とともに縮小する傾向にあること,前部足圧荷重割合は右足が左足より若干大きいことを明らかにした.浮き趾と踵荷重の関係については,4歳から6歳までの幼児691名(男児328名,女児363名)を対象に検討を行った.その結果,後部足圧荷重割合は,左足では浮き趾2本以上群が無し群より,右足では浮き趾2本以上群が1本群および無し群より有意に大きかった.すなわち,浮き趾を2本以上有する幼児は浮き趾の無い幼児より踵荷重傾向であるとの結論が得られた.縦断的データを利用した浮き趾の実態については,3.5歳から4.5歳の幼児318名(男児167名,女児151名)を対象に,1年間隔のデータを3年間蓄積し,分析した.その結果,幼児期の3年間において,浮き趾の無い人の割合は増加した.また,浮き趾の本数は加齢と共に減少する傾向にあり,年少から年中にかけては有意な差が認められた.
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Research Products
(4 results)