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2012 Fiscal Year Research-status Report

高血圧性疾患の重症化に関わる遺伝要因の解明とその成果に基づく栄養指導法の構築

Research Project

Project/Area Number 23700815
Research InstitutionMukogawa Women's University Junior College Division

Principal Investigator

坂野 麻里子  武庫川女子大学短期大学部, 食生活学科, 准教授 (90400530)

Keywords高血圧 / 遺伝子多型 / 24時間血圧 / 血圧日内変動 / 慢性腎臓病 / 頸動脈肥厚
Research Abstract

高血圧患者において、血圧日内変動の異常は脳卒中をはじめとする心血管疾患発症の独立したリスク要因となる。また、高血圧では慢性腎臓病がしばしば合併し、心血管疾患リスクが亢進する。本研究では、日本人高血圧患者の血圧変動異常および慢性腎臓病発症に関わる遺伝要因を解明することで、心血管疾患リスクの高い患者を早期に発見し、適切な栄養指導や投薬を実践するための基盤とすることを目的としている。
本年度は、対象高血圧患者の24時間自由行動下血圧測定を完了し、血圧変動異常の有無を判定した。また、全対象者の血清クレアチニン濃度を測定し、推算糸球体濾過量を算出して慢性腎臓病の有無を決定した。さらに、当初は予定していなかった両側頸動脈の内膜中膜複合体厚データも解析し、頸動脈肥厚の進行度を調べた。前年度に収集した候補SNPの遺伝子型判定解析を進め、合計40個の候補SNPについて、全対象者の解析を終了した。
この40個のSNPについて、遺伝子型と血圧日内変動異常、慢性腎臓病発症および頸動脈肥厚との関連を解析した結果、ECE2遺伝子の2つのSNPが日本人高血圧患者における夜間血圧上昇と相関を示すことが明らかとなった。また、EDNRA遺伝子およびNCX遺伝子のSNPが慢性腎臓病発症に、VWF遺伝子のSNPが頸動脈肥厚の拡大に関わることが判明した。最終年度となる次年度は、残りの候補SNP遺伝子型解析を完了して、日本人の高血圧患者の重症度や合併症発症リスクに関わる遺伝子多型情報を集計する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

現在までに、全対象者の臨床情報解析を完了し、当初予定していなかった頸動脈肥厚データも収集した。遺伝子解析を行う候補SNPも当初予定より多数の取得に成功しており、全体的な研究の進捗は当初の計画以上に進展している。一方、研究計画の規模が当初より拡大したことにより、遺伝子型判定解析に若干の遅延が生じた。これについては次年度中に解析を完了できる見通しである。

Strategy for Future Research Activity

研究対象とする日本人高血圧患者の臨床情報および候補SNP収集は既に終了した。今後は候補SNPの遺伝子型解析を進め、日本人高血圧患者の血圧日内変動異常、慢性腎臓病発症および動脈硬化(頸動脈肥厚)形成に関わる遺伝子多型情報を集計する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

遺伝子解析を行う候補SNPが当初予定より増えたため、次年度の解析に必要な経費が生じた。このため、本年度の繰越金を次年度経費に加えて遺伝子解析用の消耗品に充てる。次年度は最終年度となるため、本研究の成果発表に必要な旅費、学会参加費、論文投稿料などの経費を、旅費およびその他の費目として使用する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 高ホモシステイン血症と心血管疾患について2013

    • Author(s)
      坂野麻里子
    • Journal Title

      栄養兵庫

      Volume: 219 Pages: 5

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2014-07-24  

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