2011 Fiscal Year Research-status Report
運動支援ボランティアによる場づくりがソーシャル・キャピタルに及ぼす効果
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23700819
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Research Institution | Physical Fitness Research Institute |
Principal Investigator |
甲斐 裕子 (財)明治安田厚生事業団体力医学研究所, その他部局等, 研究員 (20450752)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 運動 / ボランティア / ソーシャル・キャピタル / 地域保健 |
Research Abstract |
本研究の目的は、地域での運動の場づくりがソーシャル・キャピタルの向上に寄与するか否かを明らかにすることである。研究1(個人レベルの検証)・研究2(小集団レベルの検証)・研究3(地域レベルの検証)から本研究は構成されている。 平成23年度は、研究1として茨城県笠間市にて運動支援ボランティアの養成講座を2回開催した。養成講座は1コース5日間である。その結果、約30名の運動支援ボランティアを養成することができた。平成24年度よりこれらの運動支援ボランティアが本格的に活動を開始する予定である。養成講座前にベースライン測定を行っており、今後のソーシャル・キャピタルの変化を追跡する予定である。 研究2は、研究1で養成した運動支援ボランティアの活動に参加する者を対象とするため、平成24年度以降に検証予定である。 研究3として、平成23年度は茨城県笠間市の高齢者を対象としてベースライン測定を行った。測定では、ソーシャル・キャピタルに加え、心身の健康度や体力も測定した。平成24・25年度に追跡調査を実施する予定である。なお、研究3の比較対照地域として、笠間市以外の高齢者にも郵送調査を実施した。この調査では、運動とソーシャル・キャピタルについての横断的な解析を実施した。その結果、単独で運動している群よりも複数でも運動する群でソーシャル・キャピタルが高いことが明らかとなった。この結果より、地域住民がともに運動できるような場づくりを進めることが、ソーシャル・キャピタル向上に寄与する可能性が示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究1の運動支援ボランティアの養成が、東日本大震災の影響によりやや遅れた(本研究は自治体と協力した取り組みであり、自治体が震災の被害を受けたため)。そのため、運動支援ボランティアの養成人数が予定よりも少なくなった。また、データの解析が少し遅れている。そのため、平成24年度にも引き続き、ボランティアを養成し、研究に必要な人数を確保する予定である。 なお、同様の理由で、研究3の地域高齢者への大規模調査が難しくなった。しかし、これについては、茨城県笠間市以外で調査を行うことで、研究に必要なデータを確保した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は、研究1で養成した運動支援ボランティアの活動を支援する。平行して新たな運動支援ボランティアも養成する。さらに、地域高齢者に中間評価のための測定を行うことで、運動支援ボランティアによる運動の場づくりの、地域への波及効果を検証する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
各予算の主な使用予定・物品:運動支援ボランティアの活動に必要な運動器具等の購入費・旅費:養成講座や測定のため旅費、情報収集のための学会参加の旅費・人件費・謝金:データ整理のための謝金・その他:地域高齢者への郵送調査のための各種経費
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Research Products
(4 results)