2013 Fiscal Year Annual Research Report
サルコペニア肥満を考慮した生活習慣病予防のための筋量基準の検討
Project/Area Number |
23700826
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
田邉 解 筑波大学, 体育系, 研究員 (70375484)
|
Keywords | サルコペニア肥満 / 筋量 / 生活習慣病 / メタボリックシンドローム |
Research Abstract |
筋量の多少やサルコペニア肥満の進行度は生活習慣病発症に影響を及ぼす可能性があるが、生活習慣病予防のための筋量の基準については明確になっていない。そこで、本研究では20~79歳の成人男女を対象として、1)生体電気インピーダンス(BI)法により評価した筋量又はサルコペニア肥満と生活習慣病の関係性を明らかにすること、および2)生活習慣病予防のためのBI法で評価される筋量の基準を性・年齢区分別に定めることを目的とした。本研究は、一般への普及をゴールに見据え、簡便かつ短時間で評価が可能な筋量指標の基準を定めることが特色であり、本研究の成果は、より多くの対象の生活習慣病予防と介護予防に利活用されることが期待される。 最終年である平成25年度には、昨年度に構築したデータベースを基に定めた中年層と高齢者層におけるサルコペニア肥満判定のための筋量基準について、その妥当性を性別に確認した。サルコペニア肥満群は、正常群、サルコペニア群、及び肥満群に比べて、歩行能力低下、ロコモティブシンドローム、インスリン抵抗性、及びメタボリックシンドロームが生じるオッズ比が高いことが確認された。これらのことから、BI法により評価したサルコペニア肥満は、生活習慣病の発現と有意な関係性があることが示され、本研究で示された性別・年齢区分別の筋量基準は、介護予防や生活習慣病予防の基準として活用できる可能性が示唆された。
|
Research Products
(7 results)