2013 Fiscal Year Annual Research Report
運動により変化するガングリオシド変換酵素種の同定とアルツハイマー病への応用
Project/Area Number |
23700829
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
林 祐一 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (00392366)
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Keywords | 運動療法 / ガングリオシド変換酵素種 / St8Sia1 |
Research Abstract |
アルツハイマー病の発症予防、進行抑制に関して、日常からの運動習慣が重要であるという論文がみられるが、そのメカニズムは不明である。また運動によって脊髄でガングリオシド変換酵素種の1つである、St8Sia1の発現が抑制されるという報告がある。また、St8 Sia1のノックアウトマウスでアミロイドの沈着が抑制されるという論文があり、これらを考えてみると、運動習慣がSt8Sia1を抑制し、アミロイドの沈着を抑制しているのではないかという仮説を立てた。そこで、我々は、成体マウス(8-9W齢)を運動群、非運動群に わりつけ、海馬でのSt8Sia1の発現抑制がえられるかどうかを検討した。 その結果、たしかにmRNAの発現が抑制されていた。タンパクレベルでは、2週間の連続運動を行った結果、蛋白の低下傾向を認めた。海馬の染色では、運動後のサンプルで海馬の一部がSt8Sia1抗体で染色すると非運動群よりも染色性が高まった。このことは、運動習慣がSt8Sia1を抑制するという経路を証明する結果となり、アルツハイマー病の発症予防にも重要な意義も持つ結果ではないかと推定した。
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[Journal Article] Evaluation of SLC20A2 mutations that cause idiopathic basal ganglia calcification in Japan.2014
Author(s)
Yamada M, Tanaka M, Takagi M, Kobayashi S, Taguchi Y, Takashima S, Tanaka K, Touge T, Tatsuta H, Murayama S, Hayashi Y, Kaneko M, Ishiura H, Mitsui J, Astuta N, Soube G, Shimozawa N, Inuzuka T, Tsuji S, Hozumi I.
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Journal Title
Neurology
Volume: 82
Pages: 705-712
Peer Reviewed
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