2011 Fiscal Year Research-status Report
筋力トレーニングが動脈の粘弾性および血管収縮・拡張物質に及ぼす影響に関する研究
Project/Area Number |
23700845
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
河野 寛 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教 (40508256)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 筋力トレーニング / 有酸素性トレーニング / コンバインドトレーニング / 動脈の粘弾性 / 動脈コンプライアンス / 血管収縮・拡張物質 |
Research Abstract |
本研究は、筋力トレーニングが動脈の粘弾性および血管収縮・拡張物質に及ぼす影響を検討し、筋力トレーニングに対する動脈コンプライアンスの適応機序を動脈の粘弾性および血管収縮・拡張物質の観点から解明することを目的とした。平成23年度は、合計で66名の測定を行った(コントロール群、筋力トレーニング実施群、有酸素性トレーニング実施群、コンバインドトレーニング実施群)。主な測定項目は、動脈コンプライアンス、動脈スティフネス、心肺体力、筋力であった。心肺体力は、有酸素性トレーニング実施者およびコンバインドトレーニング実施者において高く、筋力は筋力トレーニング実施者およびコンバインドトレーニング実施者において高値を示した。一方で、動脈機能については、被験者数の不足から、明確な有意性はまだ認められなかった。本研究の主要ポイントである動脈の粘弾性および血管収縮・拡張物質については、現在分析中である。本研究では、筋力トレーニングが動脈の粘弾性に及ぼす影響を検討する予定であったが、有酸素性トレーニングやコンバインドトレーニングを実施している被験者のリクルートまで行うことが出来たため、そちらも併せて今後検討することが可能のとなった。また、次年度はサンプル数を増やすことで、介入研究よりも強いエビデンスを示すことにつなげていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
震災等で研究開始が遅れたが、被験者が60名以上集まったことは評価できる。しかしながら、動脈の粘弾性および血管収縮・拡張物質の分析が追いついていない。特に、動脈の粘弾性については分析時間が多くかかったため遅れたと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
動脈の粘弾性の分析が遅れているため、次年度は、アルバイト等でスタッフを増やして分析を加速させていく必要があると考えられる。また、筋力トレーニングの介入を行うよりも横断研究において、有酸素性トレーニング、筋力トレーニングおよびコンバインドトレーニングと動脈の粘弾性および血管収縮・拡張物質の関係を検討する方が強いエビデンスになると考えられることから、さらに被験者数を増やした横断研究に移行する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
解析の遅れを取り戻すため、分析のアルバイトを雇用する予定である。また、最終年度であるため、学会発表等にも積極的に使用していきたいと考えている。
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Research Products
(25 results)
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[Journal Article] Habitual rowing exercise is associated with high physical fitness without affecting arterial stiffness in older men2012
Author(s)
Kawano H, Iemitsu M, Gando Y, Aoyama T, Asaka M, Ishijima T, Ando T, Tokizawa K, Sakamoto S, Miyachi M, Higuchi M
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Journal Title
Journal of Sports Sciences
Volume: 30
Pages: 241-246
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Effect of Environmental Change during Climbing Mt. Daisen on Forced Vital Capacity and % Forced Expiratory Volume in Young Women2011
Author(s)
Takagi Y, Yamaguchi H, Nose Y, Takahara T, Arakane K, Saito T, Yoshioka A, Seki K, Nishimura K, Ono K, Kawano H, Shiva D, Furumoto K, Hayashi S, Ishida Y, Fujiwara Y, Baik W, Onodera S
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Journal Title
Kawasaki Journal of Medical Welfare
Volume: 17(1)
Pages: 1-7
Peer Reviewed
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[Presentation] Attenuated Age-related Carotid Arterial Remodeling in Adults with High Level of Cardiorespiratory Fitness2011
Author(s)
Gando Y, Yamamoto K, Kawano H, Murakami H, Ohmori Y, Kawakami R, Sanada K, Higuchi M, Tabata I, Miyachi M.
Organizer
58th Annual Meeting of the American College of Sports Medicine
Place of Presentation
Denver, Colorado, USA
Year and Date
2011年 6月3日
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