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2012 Fiscal Year Research-status Report

皮下脂肪を利用した肥満関連疾患リスク評価法の検討

Research Project

Project/Area Number 23700847
Research InstitutionKanazawa Institute of Technology

Principal Investigator

佐藤 進  金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (90291757)

Keywords皮下脂肪量 / 内臓脂肪面積 / 肥満関連疾患リスク
Research Abstract

我々は自身の先行研究において、内臓脂肪面積(VFA)と皮下脂肪量との関係を検討し、皮下脂肪と内臓脂肪は肥満レベルの増加に伴い増加するが、両者の比例関係はある時点から崩れ、内臓脂肪の蓄積が顕著になる可能性があるという知見を得た。そしてこのポイント(臨界点)は皮下脂肪蓄積容量と関係があり、肥満関連疾患のリスク評価に利用できるかもしれないと考えた。本研究ではこの臨界点がどの程度のVFAレベルで現れるか、このポイントは他の形態変数などとどのような関係にあるか、何らかの肥満関連リスクの評価に利用できるか、について検討している。本年度は、昨年度に引き続き、内臓脂肪面積およびその他データなどの収集を行い、上記課題解明のための解析を継続的に実施した。現段階までの収集データおよび分析結果から得られた知見は下記のようになる。I県の総合病院との連係により健診センターを利用する男性786名(平均年齢58.6±13.5歳)のデータを収集した。これらのデータに基づき、内臓脂肪型肥満群と非内臓脂肪型肥満群ごとに、皮下脂肪面積または体幹部脂肪量を従属変数、VFAを独立変数とする回帰分析を行った。内臓脂肪型肥満判定の基準値を100cm2から150cm2まで10cm2ごとに変化させた際の決定係数および推定値の標準誤差における両群の合計(ΣR2およびΣSEE)を算出し、最も関係が高く誤差が少ないポイントを臨界点と解釈した。SFAを従属変数とした際の臨界点はVFA=100cm2、体幹部脂肪量を従属変数とした際の臨界点はVFA=120cm2であった。このポイントの意味について今後さらに検討が必要である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度は連係施設の協力も得ながらデータ収集を継続して実施し、特に男性に関するデータを取得することができた。収集したデータに基づく分析も実施できている。データのサンプルサイズもある程度確保されるようになり学会での成果発表等が可能となってきている。

Strategy for Future Research Activity

内臓脂肪蓄積傾向が変化する臨界点の出現傾向は男女で異なる可能性がある。本年度は男性被験者のデータをある程度確保することができた。次年度は、女性被験者のデータ収集を主な課題の一つとして取り組む。これらのデータの補完により、研究目的達成に近づけることができる。
データ収集と並行し、臨界点の算出や関連する形態変数の分析などについてもすすめていく。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

昨年度と同様、本年度も連係施設の協力によりデータ収集に関わる経費を削減することができた。本研究の場合、データの確保が重要であるが、次年度以降のデータ収集にも経費の利用が可能となった。また、収集したデータの分析結果から、新たに測定が必要と考えられる変数も生じてきており、それらの変数測定のための消耗品の購入にも使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 内臓脂肪面積と腹部皮下脂肪面積および体幹部脂肪量との関係2013

    • Author(s)
      佐藤進,出村慎一,野口雄慶,杉浦宏季
    • Organizer
      日本体育測定評価学会第12回大会
    • Place of Presentation
      湘南戸塚YMCA
    • Year and Date
      20130223-20130223

URL: 

Published: 2014-07-24  

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