2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23700847
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 進 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (90291757)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 皮下脂肪量 / 内臓脂肪面積 / 肥満関連疾患リスク |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は先行研究において、内臓脂肪面積(VFA)と皮下脂肪面積(SFA)の比例関係がある時点から崩れ、皮下脂肪には蓄積容量が存在する可能性を報告してきた。これまで、両者の比例関係が崩れるポイント(臨界点)の統計的算出を試みたが、本研究ではその算出方法を再考し、再度、臨界点の算出を試みた。具体的には、①臨界点算出に設定する内臓脂肪型肥満群(VO)のcut-off値(VFA値)のレンジを50cm2~150cm2に拡大する、②VO群および非内臓脂肪型肥満群(NVO)の回帰直線の誤差の確認に加え、③VO群におけるVFAとSFA間の相関(rVFA-SFA)の有意性が消失する点、および④NVO群とVO群のrVFA-SFAに有意差が現れる点から臨界点を算出した。本研究では、男性791名および女性563名を対象とし、性別および年代別(65歳未満および65歳以上)に臨界点を確認した。分析の結果、各群の臨界点は以下の通りであった。65歳未満男性:130cm2、65歳以上男性:110cm2、65歳未満および65歳以上女性:100cm2。本研究の結果から、皮下脂肪の蓄積容量は性および年代により異なる可能性が示唆された。これは皮下脂肪の蓄積容量に関する臨界点の存在を示唆するものである。 我々の研究成果は各種学会での発表に加え、専門領域の国際誌においても原著論文としても採択され、好評価を得ることができた。今後、これらを利用した肥満関連疾患リスク評価のさらなる検討が期待される。
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Research Products
(6 results)