2011 Fiscal Year Research-status Report
戦時/戦後のマスメディアにみる「消費者としての女性」の主体化と共同性
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23700864
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
村瀬 敬子 佛教大学, 社会学部, 准教授 (20312134)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 消費者 / 女性 / マスメディア |
Research Abstract |
本研究は、マスメディアにおける「消費者としての女性」の表象を、「主体化」と「共同性」という観点から分析し、その戦時/戦後における連続性/非連続性を考察することを目的としている。 平成23年度は、戦時期のラジオ放送において、「女性」を主な聴取者に想定した番組に関する資料収集および分析を行った。特に注目したのは、(1)女性と放送・社会教育行政にかかわる資料、(2)家庭・婦人向け番組の具体的な内容にかかわる資料、である。前者については日本放送協会編『日本放送史(上・下)』、国立教育研究所編『日本近代百年史 社会教育』等の基本文献の他、内川芳美編『マス・メディア統制1・2』、『近代女性文献資料叢書(女と戦争)』(大空社)、『日本女性運動資料集成』(不二出版)などから資料を収集し、分析を行った。後者については、日本放送協会の雑誌『放送』『放送研究』および各年度の『ラヂオ年鑑』を閲覧し、資料の収集を行った。また番組関連の書籍やラジオ関連の雑誌からも資料収集を行い、家庭・婦人向け番組についての分析をすすめた。 さらに、「消費者としての女性」イメージの形成に関する先行研究の収集・分析を行うとともに、戦時/戦後の女性イメージの連続性と非連続性にも着目した論文「「二十四の瞳」と越境する<銃後の記憶>―小説・映画・テーマパークの表象をめぐって」(『「反戦」と「好戦」のポピュラー・カルチャー―メディア・ジェンダー・ツーリズム』所収、2011年)を執筆した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成23年度の研究期間中に出産し、予定していた遠方への出張をひかえる等したため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は、平成23年度に収集した戦時期のラジオ放送の資料の分析をすすめるとともに、昨年度に実施することができなかった出張を行い資料を収集する。平成23年度の研究の結果、資料収集を戦時期だけに限定せず、戦後のものと同時並行で行ったほうが効率がよく、また研究上も意味があることがわかったため、平成24年度は戦中期から1960年代までの放送および新聞メディアにかかわる資料の収集・分析をすすめ、平成25年度は戦時・戦後の資料の不足分を収集して、比較を深めることとする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度は主に研究関連の書籍購入のために物品費を用い、主に資料収集と学会参加のために旅費を使用する。またその他の経費は主に資料のコピー代に用いる。
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Research Products
(1 results)