2013 Fiscal Year Annual Research Report
戦時/戦後のマスメディアにみる「消費者としての女性」の主体化と共同性
Project/Area Number |
23700864
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
村瀬 敬子 佛教大学, 社会学部, 准教授 (20312134)
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Keywords | 消費者 / 女性 / マスメディア / 戦時期 |
Research Abstract |
平成25年度は、これまでに収集した放送関係の資料、新聞・雑誌関係の資料の分析を進めるとともに、不足分の資料の収集・分析も並行して行った。また、これまでの研究成果の一部を取り入れた口頭発表及び論文執筆を行った。 平成25年5月11日には現代民俗学会2013年度年次大会シンポジム「高度成長期における食生活の変貌」において、「料理とメディア」というタイトルで発表を行い、戦時/戦後におけるにおける女性と日常食の表象について検討した。また平成25年12月1日には民衆史研究会2013年度大会シンポジウム「総力戦と食─近代日本における「食」の実践とポリティクス」において、「戦時期における<料理>と<栄養>の相克─ラジオの料理放送を中心に」というタイトルで発表を行い、婦人・家庭向け放送のうち料理にかかわる番組をとりあげ、特に戦時期を中心に検討した。 また論文としては「料理は「簡略化」しているのか─「家庭料理」をめぐる<環境>と<規範>を中心に」(森枝卓士編『料理すること─その変容と社会性』所収、ドメス出版、2013年)、「“スカッとさわやか”という記号─コカ・コーラのCMにみる“冷たいおいしさ”」(味の素食の文化センター『vesta』89号、2013年)、「料理をめぐるメディア文化」(味の素食の文化センター『vesta』93号、2014年)を発表した。なお、現在、印刷中の論文に「戦時期における<料理>と<栄養>の相克─ラジオの料理放送を中心に」(『民衆史研究』87号、2014年に掲載予定)がある。
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